できた気にならない

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これだけたくさんの問題演習をしてくると、何となく答えがわかったりするものです。

ああ、これは前にやった、4分間ずれるんだよ。みたいな感じ。でもなぜ、4分間ずれるのかが、本当はわかっていない。でも答え合わせをすると○がついているからできた気になってしまう。

本当にできたか、というのは本人にしかわからないものです。いちいちほじくり出そうとすれば、できないことでもないが、途方もなく時間がかかる。

だから、本人があて感で解いたり、ここはこうなんだと思うけど、でもよくわかっていない、という場合は自分で申告して、自分で解説を読むぐらいの慎重さとていねいさが必要になってきています。

しかし、量を追いかけると、そんな余裕はなくなる。

結果的にひとつひとつのことがいい加減になり、本人はできた気になっているが、実はあまりよくわかっていない、みたいなことが起きるのです。

ここは、良く子どもたちに話をしておいた方が良いことです。

今のうちなら修正がいくらでも利く。わからないのなら確認のしようがある。しかし、本番にいい加減な理解が元で点数を取り損なったら、それこそもったいない話。

だから自分で本当にわかっていない、と思ったら答え合わせをするときに、自分で確認してね、と促してください。

この時「やさしい」言い方をしなくてはいけません。

強い言い方をすると、「あなたはいつもごまかしてるからね」みたいに聞こえるから、そうなると子どもは売られたけんかは買わねばならないことになります。

要注意です。

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