みなさんが模擬試験や大きなテストを受けると、成績表に偏差値がついてきます。偏差値はみなさんが全体のどの位置にいるかを示す数値です。試験は問題によって難度が変わったり、受ける人数も違うので、点数や順位で比較するのが難しい場合もあります。そこで偏差値を出して全体の中でどの位置にいるかを示すのです。もしみなさんが平均点をとれば偏差値は50です。偏差値がそこから上下10違うと、それぞれ全体の34.1%がいます。つまり偏差値40~60の間に全体の68.2%いるわけです。偏差値60以上には全体の15.9%、40以下にも同じだけの数が分布します。ただ、この値は当然、試験の出来で変わります。試験の成績がよくなれば、偏差値もよくなるのです。志望校を決めるのに偏差値を使いますが、これは6年生の秋に行われる複数の模擬試験の成績で考えます。各塾で発表している合格可能偏差値は、これまでのデーターの集積からこのくらいの偏差値をとっていれば合格できるだろうという目標です。今、みなさんの第一志望の学校があるとして、その合格偏差値が今の自分の偏差値よりも上回っている場合は、やはりがんばらなければいけません。ただこれはあくまでも目安ですから、一度試験で合格可能性偏差値を上回ったからといって安心できるものでもありませんし、不足しているからといってあきらめるものでもないのです。要は、現在の位置を知る道具であって、絶対的なものではないのです。偏差値を変えることができるのもみなさんの力です。だから努力することが大事なのです。