東京、神奈川の中学入試は2月1日から始まりますが、以前はここまで2月1日校が多くはありませんでした。
2日、3日に最初の入試をする学校が少なくなかった。1日校の後、優秀な子に受けてもらいたい、という学校が多かったので、あえて1日に入試を持っていかなかったのかもしれません。
ある学校の校長先生と話したときのこと。
「先生、来年はついに2月1日に行きます。」
という話になりました。その学校はこれまで2月2日と2月4日に一次募集、二次募集をしていました。2月2日は2月1日へ、2月4日は2月3日にそれぞれ1日に繰り上がるという日程です。
「しかし、そうなると、2月3日が多くなるのですか?」
これまでは定員の3分の2が2月2日、3分の1が2月4日でした。したがって2月4日の方が難しかったわけです。
「そうです。定員は2月2日の分を3日にして4日の分を1日にします。」
「2月1日だと、なかなか集まりにくいのでは?そうすると、やさしくなりはしませんか?」
「そうなるかもしれません。ただ、2月2日、2月4日の入試日程というのは、結局本校を第一志望とする子どもたちに目が向いていないのです。今までもそうですが、2月1日にほかの学校を受けて入らないから、本校に来る、という子どもたちが多かったわけですが、それでは学校は良くならない。」
「学校が良くならない?」
「そうです。学校は生徒が成長する場所です。ここで成長したい、と思う子と他で成長したいと思っていた子は、やはり感覚にずれがある。スタートも遅い。しかし、本校を第一志望にしている子どもたちはスタートダッシュがあるというか、最初からイキイキしています。そういう子どもたちが多くなればなるほど、学校は良くなる。私は校長になってからというもの、ずっと2月1日の入試を狙っていました。今までのステップは、2月1日に入試をするためにすべてやってきたことです。ただ、本校を第一志望とする子どもたちが年々増えてきていることは、手ごたえとしてわかるようになりました。だから、来年、やります。」
非常に、にこやかに、しかし熱意の表れた顔をされていました。
この前後から、2月1日に入試を動かす学校が増え、今ではかなりの数に上っています。
学校は、やはり「第一志望にしてくれる生徒」を迎えたいものなのです。
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