水の三態に関する問題

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2017年中大附属の問題です。


水に関して、次の問いに答えなさい。

次のように、水を冷やして氷にする実験1を行いました。
【実験Ⅰ】
操作1 試験管に水を入れ、温度計も試験管に入れた。なお、温度計の先端(赤い液だまり)部分は、小さく切ったストロ一に差し込んだ。
操作2 操作1の試験管をビーカーに入れ、右図のように試験管のまわりに氷を入れた。
操作3 ビーカーの氷に(①)を入れ、1分おきに温度計を読み取った。
操作4 温度変化の様子を、グラフにまとめてみたところ、下のようになった。

6rika32-4

6rika32-5

〔問1〕次の(ア)~(ウ)の中で、(①)に当てはまるものとして、もっともふさわしいものを1つ選びなさい。
(ア)きれいな水
(イ)濃い食塩水
(ウ)小さなふっとう石
〔問2〕グラフ中の(ア)~(エ)の中で、液体の水が存在しているのはどこですか。すべて答えなさい。
〔問3〕操作1の下線部にあるように温度計にストローをつけるのはなぜですか。簡単に説明しなさい。

 実験Ⅱを行っていたとき、ビーカーのまわりに水滴がついているのに気がつきました。これは、空気中の水蒸気が、冷たくなったビーカーの表面で冷やされ、液体の水になったためでした。そこで、次のような実験Ⅱを行いました。
【実験Ⅱ】
操作1 室温22℃の部屋で、しばらく置いておいた金属製のコップに22℃の水を3分の1ほど入れた。
操作2 操作1のコップに、ガラス棒でかき混ぜながら氷水を少しずつ加えていくと、水温が少しずつ下がっていった。そして、水温が14℃になったとき、コップの表面がくもり始めた。
 この実験Ⅱにより、この部屋では14℃まで室温が下がると、空気中に含みきれなくなった水蒸気が、小さな水滴となって現れてくることがわかりました。なお、空気中に含まれる水蒸気の量には限度があり、この量は温度によって変わってきます。これは、次の表のようになることがわかっています。

6rika32-6

〔問4〕この実験Ⅱを行った部屋の湿度は何%ですか。小数第1位を四捨五入して整数で答えなさい。なお、湿度は次のように求められます。
6rika32-7

 実験Ⅱを行ってからしばらくすると、室温が30℃に上がりました。そこで、次のような実験Ⅲを行いました。

【実験Ⅲ】
操作1 室温30℃の部屋で、しばらく置いておいた金属製のコップに30℃の水を3分の1ほど入れた。
操作2:操作1のコップに、ガラス棒でかき混ぜながら氷水を少しずつ加えていくと、水温が少しずつ下がっていった。そして、水温が14℃になったとき、コップの表面がくもり始めた。

〔問5〕実験Ⅱを行ったときと比べて、実験Ⅲを行ったときの空気1m3中に含まれる水蒸気の量はどのようになったと考えられますか。次の(ア)~(ウ)の中から、選びなさい。
(ア)増えた   (イ)減った  (ウ)変わらない

〔問6〕実験Ⅱを行ったときと比べて、実験Ⅲを行ったときの湿度はどのようになったと考えられますか。次の(ア)~(ウ)の中から、選びなさい。
(ア)高い  (イ)低い  (ウ)変わらない

【解説と解答】
問1 寒剤ですから食塩水。
(答え)イ 
問2 0度までは水が存在します。
(答え)ア イ ウ 
問3 温度を正確に計るための工夫です。
(答え)温度計の球部が試験管に触れて、水の温度よりも低い値を示すのを防ぐため。 
問4 14℃が12.1g 22℃が19.4gですから、12.1÷19.4×100
(答え)  62% 
問5 14℃で曇ったので、水蒸気量は変わりません。
(答え) ウ 
問6 30℃の方が飽和水蒸気量が大きいので、湿度は下がります。
(答え)イ


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