数の性質の問題

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筑波大駒場中の問題です。


鍵のついたロッカーが200個あり、それぞれのロッカーに1から200までの番号がひとつずつ書いてあります。
最初すべてのロッカーは扉が閉まっています。これら200個のロッカーに、次の100回の操作を行います。
なお、以下で『開閉する』とは、ロッカーが閉まっていれば開け、開いていれば閉めることです。

1回目 すべてのロッカーを開ける

2回目 番号が2の倍数であるすべてのロッカーを閉める

3回目 番号が3の倍数であるすべてのロッカーを開閉する

4回目 番号が4の倍数であるすべてのロッカーを開閉する

・・・

100回目 番号が100の倍数であるすべてのロッカーを開閉する

例えば2回目の操作の直後は、番号が奇数である100個のロッカーが開いていて、番号が偶数である100個のロッカーは閉まっています。

100回目の換作が終わったとして、次の問いに答えなさい。

(1)番号が1から10までの10個のロッカーのうち、開いているロッカーの番号をすべて書きなさい。

(2)番号が99、100、101のロッカーは、それぞれ何回開閉されましたか。開けた回数と閉めた回数の合計を答えなさい。

(3)200個のロッカーのうち、開いているロッカーは何個ありますか。

【解説と解答】
(1)10回が終わったとき、開いているロッカーを○、閉じているロッカーを×で表すと、
1→○ 2→× 3→× 4→○ 5→× 6→× 7→× 8→× 9→○ 10→×
となりますから開いているのは、1、4、9です。
(答え)1、4、9

(2)1が操作されたのは最初だけ。2は最初と2の倍数、3は最初と3の倍数、4は最初と2の倍数と4の倍数、ということなので各数の約数の個数分開閉されたことになります。
99→3×3×11より約数の数は3×2=6個だから6回。最初、3、9、11、33、99 ただし約数は100以下でなければなりません。
100→2×2×5×5 約数は3×3=9個ありますから9回。最初、2、4、5、10、20、25、50、100の9回です。
101→素数で、101は100より大きくなるので1回です。
(答え)99→6回 100→9回 101→1回

(3)200個の中で1~100までは平方数が空いています。したがって1、4、9、16、25、36、49、64、81、100です。
101以上の数については約数が偶数個あるものはすべて開きます。
101から200までの平方数は、121、144、169、196の4つだけですから、200-100-4=96個
したがって96+10=106個
(答え)106個

「映像教材、これでわかる数の問題」(田中貴)


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