記述対策(2)

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記述の答えを書くにあたって、まず考えなければいけないのは「答えを一言でいうと?」という点です。

ところが50字以内で答えなさい、とか100字以内で答えなさい、と設問にあると、「たくさん書かなきゃいけないんだ。そんなに思いつかない」と思ってしまいがちです。しかし、記述の答えはメッセージです。こうだ、と主張するものがないと答えにならない。

そのときの登場人物の心情を答えるなら「~という気持ち。」とまとめられるだろうし、その行動をとった理由を聞かれたら「~だから。」とまとめられるでしょう。

そして普通の文章と違って記述の答えはまずこのポイントから書き始める、ということにあります。一般に50字以内ということになれば、だいたい7割は使って書きたい、できれば8割ぐらいにはしたい、という気持ちは働きますが、しかし、その差は書いてみないとわかりません。実際にはまず「一言でいうと」で考えたものを書いてしまうと結構字数が埋まってしまうことが多いのです。

だから、まず「一言でいうと」を考えてしまうことです。そしてそれを書いてしまう。それでも字数が足りない、ということになれば、あと何かあるかなあ、ということで考える。考えて思いつけばさらにそれを書くのですが、前後関係がつながらないこともあるかもしれません。でも前は消さない。これは接続詞で何とでもなる。

「あるいは」と書いてもいいし、「また」と書いてもいいかもしれませんが、いずれにしても最初に思ったことが一番のポイントであるから、それを最初に書くのでいいのです。

このことは時間のメリットもあります。というのは、書いているうちに時間切れを起こすこともあるわけですが、一番最初に一番言いたいことを言ってしまえば、少なくとも自分が言いたいポイントは含まれたことになるから、部分点があり得ることになるでしょう。

大事なことは、うまくまとめるということではなく、まず何を答えとして採点の先生に伝えるか、を考えることにあります。ただし・・・。

あくまで問題に答える、ということが必要であって、その条件を外してしまうといくら書いてもまったく点数はもらえません。

何を聞かれているのかを確認し、「それを一言でいうと」を考えて、あとはすぐ答えを書き始める、という段取りで練習を進めていきましょう。

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