月別アーカイブ: 2025年10月

これは本当にやるべきか?

この時期、本当に忙しいスケジュールをこなしている子どもたちがいます。

塾もあり、個別もあり、家庭教師もある。あるいは、模擬試験があり、学校別の特別授業もあり、ということで、本当にあちらこちらに出かけている。

家で勉強する時間があまりない。例えば来週までにこれを覚えてね、といってもそんな時間、どこにあるんだ?という感じ。

で、何となく残りの時間が短いので、あれも、これもと追加したくなる部分はあるのです。あのとき、こうしておけばよかった、みたいな後悔はしたくないから。

しかし、それが逆に仇になることだって十分にあります。

だからいったい何のために、どういう具体的な効果を求めてこの授業は追加するのか、家庭教師を頼むのか、ということを明確にしておかないといけない。

例えば過去問をやるにあたって、わからない問題がある。しかし、解説を読んでもよくわからない。じゃあ、教えてもらおう。でも、塾の先生に聞くと長い列を待たないと行けない。じゃあ、先生に来てもらおう。

こういうニーズは間違いなくあるでしょう。でも、それを頼んだけれど、結局、子どもが十分に理解する時間がないままに次に行かないといけなくなっていたりすれば、これは優先順位が違う、ということになるのです。

何となく不安だから、もうちょっとやったら成績が上がるのでは、というような漠然とした話ではなく、つねに何のためにこれをやるのか、結果はどうなのか、ということを考えながら、追加してください。そして、大事なことは追加する以上、やめるものがあるべきだ、ということです。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月19日の問題(場合の数)

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眼鏡をかけて写真は撮りたくないという子

最近はメガネをかけている受験生も多いと思います。で、入試が近づくと写真を撮りに行かなければなりません。

写真は、やはり写真館で撮ってもらった方が良いでしょう。WEB出願が多くなったので、miraicompassにアップロードするだけでOKと考えがちですが、実は、プリントして書類に貼らないといけなかったり、合格したあとの手続きで必要になったりするので、やはり写真館で撮ってもらってあとからすぐプリントができるようにしておくことが大事です。

で、メガネをかけて写真を撮るのがいやだ、という子もいるかもしれません。特に女の子で、最近、メガネをかけるようになったという子はそういうことを言い出すものです。

しかし、写真は入試において本人確認のために使われます。子どもたちが入試問題を解いている間、担当の先生が教室をまわって手元の写真票と本人の顔を比べて確認する。だから眼鏡をかけて試験を受ける以上、写真は眼鏡をかけて撮るべきです。募集要項にそう書いてある学校も最近は増えました。

どうしてもいやなら、入試用の写真は眼鏡をかけて撮り、同時に眼鏡をかけていない写真も撮っておいて、入学手続きにはそちらを使うなどの工夫をすれば本人も納得できるでしょう。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月18日の問題(速さに関する問題)

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誰が読んでも読める字を書く

模擬試験の採点は、割とサービスが良いのです。

なるべく読んでくれていると思います。ただ、同じレベルで入試の採点が行われるとは思わない方が良い。

入試は答案は返ってきません。学校が合否を決めるだけ。

だから、「絶対に読んでもらわないといけない」のです。

しかし、そういう気持ちが微塵も感じられない、という答案を模擬試験で見かけることがあります。

どうすると、こんなに乱雑になるのか、やはり慌てているのでしょうが、読んでもらえないとどうしようもない。

もう一度、ていねいに書かないと落ちる、という可能性をしっかり教えておきましょう。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月17日の問題(平面図形)

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