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自分のペースで行こう

ミスの原因はいろいろありますが、早くやらなきゃ。早く解かなきゃと思わせられているところが大きい。

例えば模擬試験では、すぐに鉛筆がカリカリ動く音が始まる。本当は、もっとゆっくり問題を読んだ方が良いのに。しかし、急がないと終わらない、という気持ちが強いのです。

これをどう抑えるか、がこれから成績を安定させるためのコツになります。

模擬試験でも、過去問の練習でも、重視すべきは「正答を導く」ということなのです。

急いでやってすべての問題に手をつけて正解率が7割なのと、ゆっくりやって7割の問題を解いて正解率が100%なのと、同じ70点ですが、しかし、入試の結果で見ると、明らかに後者の傾向の子どもたちが合格します。

正解率が高い方が合格しやすい。

このことを徹底的に子どもたちに教える必要があるのです。

ミスが出るのは急ぐから。急がないと終わらない、という強迫観念は長年、組み分けテストを経験している子どもたちにしみついている。

しかし、正解率の高い子どもたちは決して急がない。自分のペースで解いて、答えられるところまででいいと、最初からそう思っているフシがあります。

もちろん、ゆっくりすぎてもいけないわけですが、ちゃんと帳尻を合わせてくる。なかなかのものです。

この感覚を身に付けることが大事。これからの過去問練習で、ぜひその感覚を研ぎ澄ましてください。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月24日の問題(速さ)

1週間無料公開されています。


次はできる、と思えるように

この時期になると、そろそろやっている問題はもう、入試まで当たらないという可能性があります。ここでやって、次にお目にかかるのは入試ということになるとすれば、ここでしっかり理解できていればいいが、そうでなければ、やったことがあるなあ、ぐらいで試験を受けることになる。

入試問題を見た後、子どもたちに、

「この問題はやったよね。」というと、

「え、やったっけ?」と言われて、良くがっかりしたものですが、しかし、これはよくあることなのです。

つまり入試で出る問題は塾でも良く研究しているから、確かに塾でやった問題が入試で出る場合はあるわけですが、それができない、ということは非常にもったいない。

だから、今は復習が大事なのです。

一応取り組んだのだから、どうせやるのなら、次にこれが出ても絶対にできる、というような自信をもてるように練習してほしいのです。

復習するときに、これは次にできるかどうか?と自分に問いかけてみる。

まだ充分でないな、と思ったら、もう一回やってみるのも大事でしょう。

そんなことをしていたら、時間が足りなくなるかもしれません。

しかし、全部が中途半端であるよりは、これだけは大丈夫、というようにしていった方が良いのです。

この時期は復習の精度を上げることが大切です。

これをやるのは、もうこれで最後だ、という意識を持っていれば、多少なりとも結果は違ってきます。

次に出されても絶対できる、という自信をぜひ培って行きましょう。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月23日の問題(立体図形の問題)

1週間無料公開されています。


すぐ始めない

過去問をやったり、模擬試験の問題を解いている子どもたちの様子を見ていると・・・。

例えば算数なんか、もう1番の最初の計算からガリガリ始めていることが圧倒的に多いものです。

しかし、本当はまず最初に全体を見回すのが大事。

何番まで出ているのか、最後はどこなのか。

ときどき、解答用紙に問題がでていることがあったり、あるいは冊子をめくってみると、もう一問あった、なんてことはよくある話です。

例えば試験時間が50分であったとして8問出ていればだいたい1問には6分使えることになる。そして、半分の通過時間はだいたい25分。そして問題を見ながら、しるしをつけていきます。

これはできそうだ。これはやれる。取れる問題から先に取る、ということが大事です。さすがにこれまで勉強していると、自分の得意、不得意はわかるから、少し見ただけで解きやすいか、どうかはまあわかるようになっています。

だから、計算はもう少し後がいい。特に入試本番は、緊張しているし、すこし余裕がない。だから計算間違いをしやすいのです。

1行問題で、すぐわかるような問題を1題、2題解いてみて、それから計算をやればいい。そんな作戦を最初に考えていくと良いのです。

作戦を立てて、ミスがないように解き上げる。この問題は、見ただけで、ちょっと面倒だ。だったら、最後に回そうとか。まあ、そういうプランを簡単に頭の中で描いてから、スタートするように練習してください。

これは、入試だけやろうと思ってもなかなかうまくいかない。子どもたちは、やはり1番の計算からガリガリやり始めてしまうことが多いのです。模擬試験や過去問をやりながら、この「作戦をたてる」練習をしてみると、ミスが減り、自分ができる問題を確実に得点できる力が上がっていきます。

ぜひ、実践練習をしてください。


今日の一問(算数オンライン塾から)

10月22日の問題(文章題)

1週間無料公開されています。