2026年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

素点と見込み点

過去問をまず時間を計ってやります。

で、答え合わせをしますが、このとき、とにかく○×だけつける。まずこのときの点数を計算します。これが素点。

次に間違っている、という情報だけを伝えた上で、もう一度やり直す。

そこでできた点数は見込み点となります。違っているという情報だけでやり直してできたわけだから、本来はできるはずだった点。

今の時期はこの素点と見込み点の違いをなるべく小さくしていくことが必要です。

だから復習した後に、見込み点で新たに増えた問題について、反省をします。

「どうして間違えたんだろうか?」
ということを、本人に聞いてみる。

しかってはいけません。失敗を正すだけであって、本人が悪いことをしているわけではない。

本人は理由を言うでしょう。

でその次に、「ではその間違いをしないためにはどうすればいいか?」と尋ねてください。

その直すべき点を、本人が意識しない限り、何回過去問をやり、模擬試験をやっても同じ結果になります。

ザルで水をすくうようなものです。

つまり、今、ある力でどこまで勝負するか?なのです。そして、点がとれるようになる、ということは、本人にとっては明るい材料になるから、さらに学習に意欲がわくわけです。

この素点と見込み点の乖離を埋める直しと反省の作業をしない限り、何回やっても本人の点数はあがらないし、不安定なままになりがちです。

たくさん問題をやることに目を奪われないようにしましょう。

今日の一問(算数オンライン塾から)

11月19日の問題(平面図形)

1週間無料公開されています。


4教科一気に解く

この時期、一度にすべての教科の過去問をやる時間を取ることを薦めています。

過去問を1教科ずつやる、ということはその教科をていねいに勉強する意味では良いのですが、本番は一気に4教科やるわけで、その体力がついていないといけない。

もちろん模擬試験でもそういう経験はしているわけですが、練習すべきは教科の出来で左右されないようにする、ということなのです。

4教科を一気に解く、というのは平日にはなかなかやれないでしょうが、一気にやると当然、科目ごとにでこぼこが出る。

あ、算数がダメだったから、今回はもうだめだ、みたいな感じにならない。

算数がダメだったら、国語で取り返す、社会で取り返す、みたいなことを考える。

それとやはり一気にやる時間でだんだん疲れてくる部分はあるわけです。

実際に3時間とか4時間ちかくかかるわけだから、体力も必要だし、粘り強さもいる。

そういうことを何度か家で経験することによって、ペース配分や最後までていねいにやる根気強さ、みたいなものを鍛えていけます。

よく私は通し稽古と言っていますが、ぜひこの時期時間をとってやってみてください。


今日の一問(算数オンライン塾から)

11月18日の問題(規則性に関する問題)

1週間無料公開されています。


逆転するぞ!

模擬試験の成績を見る限り、「こんな成績で合格するわけはない」と、もう思ってしまっているお父さん、お母さんがおられるかもしれません。

まあ、記念受験かな。とか。

いえいえ、まだまだこれからでしょう。ここから大逆転をした子は少なくありません。そんなことがなぜ可能なのでしょうか?

実は中学受験生は、結構長く受験勉強をしてきているのです。で、勉強はしているものの、まあそんなに緊張感を持って勉強してきているわけではない。だから、何となく勉強を続けていた、というのが実態ではないでしょうか。

しかし、さすがに試験前は真剣になる。と、いままで何となく勉強してきたことがつながり始めるのです。

それと、やはり入試に良く出る問題というのはあるので、ああ、これはこの前やった、みたいなことが出てくる。真剣だからこそ、気が付くことが出てくるのです。

その結果として短期間で結果が出る可能性があるのです。全くやっていなかったわけではない。まあ、多少なりとも勉強はしてきたから、その下地があるので、広がりやすくなる。

だから、ここであきらめてはいけないのです。

大逆転の法則、それは「あきらめない」ことです。最後、何とか帳尻が合えばいい。

別にこれまでの成績を持って行くわけではない。本番の一発勝負なので、そこでできさえすれば合格するのです。

結果が出て初めてあきらめればいい。それまでは「何としてでも」という気持ちを親も子も持っていることです。

そこがまず大逆転のスタートでしょう。


今日の一問(算数オンライン塾から)

11月17日の問題(文章題)

1週間無料公開されています。