2015年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

なぜ「できなくなる」のか。

勉強が挫折する一番の原因、それは「できない」です。

「できる」が積み重なっていく分には、やる方もおもしろいし、またほめられもするから楽しい。楽しいからまたやる、という循環になります。

しかし、できないと、おもしろくない。おもしろくないし、「まだできないの?」と言われてしまうから、自信ができない。自信ができないから、やりたくない。という悪循環になる。

この最初の違いは「できない」です。

「できない」を何としても「できる」に変える必要がある。ただ、たくさんやることがあるから、全部を同時にできるようにすることは不可能です。だから、子どもたちは自信を失いやすい。

良く保護者会で
「今は、算数さえできていれば問題はない。」
というようなお話をしていました。

しかし、それはウチの塾には組み分けテストがなかったからです。だったら、まあ、理科とか社会とかできなくても、あまり気にならない。逆にできることだけスポットライトが当たっているから子どもたちの自信はつきやすかった。

今のシステムはそうではありません。

「全部できないといけない」という圧迫感が子どもたちを覆っているところがあって、そんなに器用に立ち回れないから、自信を失いやすいのです。で、しかも、算数だけやっていても、クラスは総合点で決まるから、算数ができても「やさしいこと」しか教えてもらえなくなり、「得意だ」と思っていたことが「できない」に変ってしまうところもある。

そういうシステムに勝ち残れる子どもたちだけが、成績を伸ばしているに過ぎないのです。逆に言えば、ウチの子がそうでない、とわかったら別の方法を考えていかないといけない。

最近になって「合格者の成績が伸びない」と学校の先生から聞かされることが多くなりました。受験率の問題ももちろんあるのだけれど、どうも、こういう一辺倒なシステムのために、子どもたちの力が伸びきれていない、という可能性があると私は思っています。

だから、よくよくお子さんの勉強の仕方というものをいっしょに考えてあげてください。これは、本人だけで解決するのは不可能だし、そういう塾の先生はそういうシステムでの伸ばし方しかある意味できませんから、親が考えるしかないのです。

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この部活をやるんだ!

志望校選びにあたって、私はクラブ活動の状況を調べることは大事だと思うのです。

以前、ある学校の囲碁部に入りたいといって中学受験を始めた子がいましたし、家から通える範囲で室内プールを持つ学校がない、ということで受験を止めた子がいました。

「え?」と思われるかもしれませんが、例えばプールの子はスイミングを続けるにあたって冬でもしっかり泳ぎ込めるような環境を求めて私学を探していた、ということなのです。公立にはそういう学校はありません。で、残念ながらなかったので、それならばスイミングクラブを中心に活動を続けるしかない、ということで中学受験は止めたということになったわけです。

どうしてもラグビーをやりたい、という子もいました。だから、ラグビー部のある学校しか受けない。ラグビー部がある学校はやはり限られるから、当然、選択肢は少ないがそれでも希望通りの学校に合格していきました。

昨日、「居場所を見つける」というお話をしましたが、学校は塾ではありません。いろいろな面で成長させてもらえるところであり、また自分がやりたいことがあることが受験の大きな励みになるわけで、そういう部活動をしっかり調べておく、ということは大事なことです。

例えばオーケストラというのもなかなか難しい話ではあるのです。別にプロになるわけではないが、オーケストラの一員として活動を続けていきたいと思うと、じゃあ、そういう学校はあるのか?と調べるとやはり多くはない。最近は各校ともホームページを充実して情報を出してくれていますが、それぞれの部活動のコンサートの情報も出てくるようになりました。

こういうのはいい機会だから、ぜひ出席されると良いと思うのです。

「この部活をやるんだ!」ということが、子どもたちにはやはり大きなエンジンになる。そういうものがあれば、さらに学校生活が楽しくなるだろうから、ぜひ調べて将来の夢を考えてもらってください。

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面倒見の良い塾とは

面倒見が良い塾、というのは、やはり担当する先生としっかりコミュニケーションが取れるということが一番でしょう。

だからといって、例えば自習室があったり補習があったりして、とにかく毎日のように塾に行く、ということが本当に面倒見が良いのか、ということは私はちょっと違うように思うのです。

確かに親としては、ただ塾に出せばあとは管理しなくて良い、という面があるかもしれませんが、しかし、本来は人に管理されるのではなく、自分でコントロールできるようになることの方が大事なのです。

塾がこま目に宿題や課題を出し、それをチェックし、また補習をしたり、できるまで塾で居残らせたりすることは、面倒見が良いように思えるかもしれません。

しかし、そうなると子どもは自分で工夫をしなくていいし、家庭も同じことになるわけで、「自分で勉強する力」や「自分で考える力」というものがあまり育たなくなってくる。

中学受験はあくまで家庭が中心になって組み立てなければいけないと思っています。

子どもはまだ充分成長しているわけではないので、それをカバーするのがお父さん、お母さんです。で、そのカバーのもとで、塾に行ったり家で勉強したりしながら、自分で勉強できるようになることが重要で、そのアドバイスをお父さん、お母さんが先生から得られればいいのだと思うのです。

何も生活や勉強のすべてを塾で管理される必要はないし、管理の手法が子どもの個性や成長のペースと合わないから、力があまり伸びなくなるように思うのです。

してもらえる、ということは、自分でしなくていい、ということなので、それが最近の子どもたちの勉強にどんどん広がっている。

しかし、一方で入試の成績をあげている塾はそんな管理はしていないように思えます。その分、お父さん、お母さんが「面倒見が悪い」と言っているかもしれませんが、逆に家庭でいろいろな工夫ができ、また時間にも余裕がある分、やがて自分でしっかりと考える力がついていっているのではないかと思うのです。

個別指導を見て良く思うのですが、ある問題を考えているときに、先生が時間もあるから、すぐヒントを出してしまう。あるいは、解説を始めてしまうことがあります。まだ充分に考えらえれていないし、本当は自分で解ける問題かもしれないが、時間が来たから教えてしまう。しかし、それが家であれば、自分で解き明かして答えを出せたかもしれない。そうなると実は教えることによって、「自分で解く」チャンスを失ってしまっていることになるのです。

何から何までやってもらえる塾が本当に子どもの力を伸ばしているか、はちょっと疑問に思えます。

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