2015年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

子どもの疲れを見逃さない

新しい年度に入ってから、間もなく1カ月立ちます。

お子さんは元気ですか?

特に新6年生は新しい学習ペースに入って、疲れがたまってくる時期になります。まだ結構寒い時期が続いているし、睡眠不足が重なって、風邪をひいたり、インフルエンザにかかったりする場合もある。

適度に休むことも必要なことです。

1学期に入ってくると、また宿題の量や課題が増えていきます。今が一杯いっぱいだとすると、さらに勉強時間を増やす、というのは至難の業ということになりかねない。

まだ、少し余裕をもっていた方が良いのです。

子どもたちの状況を良く見ていてあげてください。勉強の進捗状況も大事ではあるものの、やはり健康状態が一番大事。

疲れているとわかったら、多少なりとも休ませる工夫は必要です。なんでもかんでもやればいいというものではない。小学6年生になると、かなり大きい子もいますが、やはり個人差はあるので、同じことができなくても不思議ではないのです。

疲れを見逃さないようにしてください。

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公立一貫校との差別化

公立の中高一貫校は授業料が無料です。

これは義務教育だから、公立の中学に行くのと変わりがない。ただ、一般の公立中学に比べればいろいろ校外活動とかが活発なので、その分費用はかかるが、それでも私立と比べてみれば雲泥の差がつきます。

公立一貫校ができたときに、私立の先生からずいぶん不満を聞かされました。

「同じ内容を無料で出されたら、それは大変なことになる。」

まあ、そういう面は否定できないでしょう。ただ、まだ学校数が限られているから、それなりのバランスがとられている面はあるわけですが、それでも公立の一貫校の倍率に比べて私立の倍率はかなり低下してしまっています。

で、これから私立はやはりそれなりの差別化を考えていかなければいけない。

費用がかかるのだから、費用対効果みたいなことが議論されていかなければならないのです。ひとつの道は、やはり個別化にあるだろうと思います。学校は集団指導の場ではあるのだけれども、それぞれの子どもたちの進捗状況にはやはり差がでてくるので、それをどうフォローし、またどう伸ばしていくのか、ひとりひとりの生徒に対する指導法というのをもっと個別に管理する必要があるでしょう。

また施設の面でも工夫ができるところはあります。公立の学校は当然予算があるわけで、ある特徴に特化した施設というのは作りにくい。しかし、私立の場合はそれが可能であるわけですが、しかし、学校見学に行ってみると案外そういうところでの工夫がないところが多い。

いっときパソコンを備えることが必要だ、とされてどの学校にもPC教室みたいなものができていましたが、それは理科実験室みたいな扱いであって、一般の教室にそれが持ち込まれることはなかった。wi-fiなんかつなげたら、生徒が授業中オンラインゲームをやってしまう、みたいな面もあるのだけれど、しかし、逆にプラスに使えるところもあるわけで、それぞれの学校がそれぞれの建学の考え方や生徒の育て方に沿った独自の施設や学習方式を編み出していくべきだと思うのです。

それが単純に大学受験につながるだけではだめです。例えば海外の大学に進学するプログラムとか、あるいは中学からビジネスモデルを考える授業があるとか、もう少し、ち密な計算と独自の戦略を打ち出していかないといけない時期に来ているように思います。
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今どきの塾の学習マネージメント

今の塾の学習マネージメントというのは、各教科の先生が完全に分かれています。だから算数の先生は算数のことを指導し、国語の先生は国語を指導する。その結果として、全体を見るという視点が薄らいでいきます。だから子どもたちとしては、全部をやらないといけない、という感覚になってしまう。

じゃあ、どれか少し後回しにして、というと組み分けテストがひっかかる。算数だけできても上のクラスにはいけない。だから、他の教科もやらないといけない。つまり全員がすべての教科を万遍なく勉強するというスタイルが一貫しているわけです。

これが実は子どもたちの可能性を今一つ伸ばし切っていない原因とも言えます。

子どもは最初からそう器用ではない。何事もうまくやれる、という子は一部に過ぎないから、当然、いろいろ穴が開いている。穴が開いていれば、当然それをふさぐことに力が入るから、本当に「できる」という教科は生まれない。したがって子どもたちは何となく不安、という感じに陥りやすいと思うのです。

小学校の先生というのは、一部の教科をのぞいて担任がすべて教えています。この方式は専門性という点ではやや劣るかもしれないが、しかし、受け手である子どもたちの立場を考えた場合、突破口を見つけやすい。まあ、国語はちょっとおいておいて、まず算数がんばろうか、みたいなことができるわけだから、実は小学生にはこの方式がいいはずなのです。

でも、そうなると塾の先生の負担が大きくなり、そういう先生をたくさん育てるのは大変だから、やはり1教科にしぼることになりやすい。その結果として、子どもたちに負担が行くという面は否定できません。

社会を見渡してみると、こういうやり方で伸びている、ということではないように思えるのです。つまり、どこか自分が拠り所とする力があって、それでグーンと力がついて、後もついてくる、というような感じが多い。だから、子どもたちにも本当はそういうやり方をしてあげたい。

ところが塾はそれに対応していない。だとすると、家庭で対応するしかない、ということになります。

本当はある程度力がついてから、試験は受けた方が良い、と思うのです。まだ充分力がついていないときに、やれ偏差値がいくつだ、順位が何番だ、ということになると、ほめられない。むしろけなされている。けなされている子に自信がつくわけはないのです。

その点では今の塾の学習マネージメントから、やや距離を置くというやり方も悪いやり方ではない、と思います。

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