2014年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

セットと単科

今の塾はセットが当たり前になってきました。
コースが決まっている、ということでどの子もだいたい同じコースをとるから、通う曜日も決まってくるので、それで習い事との両立がうまくいかないことがよくあります。

本来は必要なものだけとれる単科制がよいのだが、単科にすると、売り上げが減ります。売り上げをあげようとすると、何かをとってもらうから、営業がいる。
そのコストは、実はバカにならないので、最初からセットにしてしまう。

みんな同じものをとってもらって、それ以上はかかりません、という説明になります。
しかしながら、その内容が本当にその子にとって適切であるかどうかはわからない。むしろ塾にとって適切である、ということでしかない。

その結果として、この時期に、優先順位が狂う。過去問をやる時間がないという話になったりするのです。

だから、6年生になる前に、良く調べておきましょう。
6年になるとクラスが増え、さらに2学期になるとさらに増える。
本当はセットは最低限にして、一部をオブションにするといい。しっかり説明を聞いて必要なものだけに絞る方が経済だと思うのですが、そういう塾は少なくなりました。

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カリキュラムと学習する時期

カリキュラムは勉強する順番ですから、実際にそう変わっているわけではありません。

中学入試で出題される範囲は、結構幅が広いので、やはりむやみやたらに勉強するわけにはいかない。例えば割合を勉強する前に分数や小数はわかっていないといけないし、比は割合が解ってから勉強した方が良い。

水溶液や力の計算問題は、比がわかってから勉強した方が良い、という順番はこれはそうしないと「混乱する」だけなので、その順番通りに進むのが効率的です。

しかし、勉強する時期は以前に比べると半年早くなってきた。だから、子どもの成長と合わない場合が出てきていて、勉強がなかなか進まないという場合があるかもしれません。

だったら、ゆっくりやればいいじゃないか、という選択肢があって良さそうなものですが、これがあまりない。もちろん入試の締め切りがあるから、というのはわかりますが、そのペースに合わなければ中学受験はできないのか?と言われれば、当然そうではないでしょう。

大事なことは、「理解を積み重ねる」ことであって、塾のペースに間に合わせることではない。

例えば、社会の地理はずいぶん早く勉強します。まあ、今だと4年生で終わってしまう。その後、歴史をやって、公民をやって、で1年ぶりにまた地理を勉強するわけですが、まあ、忘れていることは多いだろうと思うのです。

じゃ、その時間をむしろ算数に回せば良いのではないか、と思うのですが、塾のテストはちゃんと4教科で進みます。だから、社会ができないと点数がとれない。むしろ社会は覚えればいいので、毎回の試験に合わせて時間をかけてしまう。勉強することは悪いことではないが、しかし、1年前のことをそう覚えていられない部分はあるでしょう。

塾のカリキュラムはペースを作ってくれる、という意味で大変有効なものです。ただ、時期については「絶対」ではありません。多少ゆっくりやって、充分になってから先に進むということも大事なことです。

割合は分数、小数の計算が比較的自在にできるようになってから、学ぶべきなのです。しかし、分数の割り算、かけ算をならってから数週間後にもう始まってしまうと、そこまで充分な練習が積み重ねられない。だから、わからない、苦手だ、という子が出てくるわけで、学習する時期はもう少し家庭で調整してもかまわないのです。

例えば通信教育だと多少ためておいても、あとから追いつくことはできるわけで、3年生、4年生ぐらいの時期はその自由度を考えて、時間の余裕をつくってもよいと思います。

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月例・組み分けテストを受けないという選択肢

大手の塾に行けば、毎月のカリキュラムは決まっているし、それに合わせて月例テストが行われる。名前はいろいろでしょうが、月1回。それで順位が決まり、クラスが決まり、席が決まるでしょう。

で、これは避けられない。必ず受けるようになっています。2回続けて受けないと、クラス落ちが自動的にされる。だからみなさん受けるわけですが、しかし、成績が上がらないと毎月、「だめだー」「だめだー」と言われ続けるようなものだから、子どもたちの自信ができないし、やる気もおきない。

それが長期にわたってくると、親も子も疲れ果ててくることになるのです。

中学受験は長年、『競争のプラットフォーム』の上で行われてきました。最初はテスト会。テスト会は、毎週テストだけをやります。自分で勉強してくる、そして日曜日にはテストを受けて、その出来を競う。偏差値などという言葉が生まれたのはずいぶん後の話だったと思いますが、日本進学教室とか四谷大塚進学教室、というテスト会が生徒を集めていました。しかし、やがてこのプラットフォームは塾の中に組み込まれるようになります。塾の中でカリキュラムを勉強し、塾の中で競争する。塾としてはなるべく競争が厳しくなる方が良いので、教室を展開し、生徒を集める。そしてその中で競争する。これが現状のシステムでしょう。

成績が上位であれば、気分もいいし、次に向かってがんばろうという気にもなるが、実はこのシステムは勝者のためのシステムです。勝者には学校別も優秀な先生も手厚いフォローも出てくるが、そうでなければみんな同じフォローで終わってしまう。

で、このプラットフォームにいないと受験にならない、と考えている方が多いのではないかと思うのです。確かにそれは一理ある。うまくいけば、こんなに大事にされることはありませんから。中には月謝まで免除してくれる塾がありますからね。

しかし、うまくいかないとなると、これは大変になるわけです。で、そういうときに撤退してしまう、という選択肢が本当はほしい。しばらく、月例も組み分けも結構。自分で自分なりにやり直してみる。そんな時間が本当はほしい。しかし、システムは許しません。塾をやめるしかなくなる。しかし、それでいいのか不安になるから、親も子もつい続けてしまう。でも結果がなかなか良くならないのです。

私はそういう場合は塾をやめて、まず自分で家でできることから始めた方が良いと思います。すでに洪水のごとく「やらなければいけない」ことを与えられてうんざりしているはずです。だったら、「やらなくていいこと」を決めてしまう。そしてこれだけはやってまず「成果を出す」ことです。別にテストなんか受けなくても成果はわかります。まとめの問題のところで10題中8題できれば、それはわかった、ということになるでしょうから。

成績が悪い期間があまり長くならないうちに、次の方法を考えてあげた方が良いでしょう。「なかなか入れない塾に入れたのだから」と思っておられる方がいたとしたら、それは大きな間違い。「むしろ合わない塾に入ってしまって失敗を積み重ねている」だけなのです。

子どもは自信ができ、やる気になれば伸びます。しかし、自信がないうちは勉強にも意欲がわかないし、がんばらない。だから、しんどくなってしまうのです。どこかでこの悪循環をたたき切る必要があります。そのために一度撤退する、ということは充分にありだと思うのです。

塾をやめること=中学受験をやめること

ではありません。

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