2013年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

消しゴムを使うのを、一度待て

「あ、違う!」

算数の問題を解いていたときのこと、子どもがこう叫びました。
自分の間違いに気が付いたのだろう。たぶん、やり方はわかっていたはずなのに。

で、その子の行動を見ていたら、一気に全部消し始めた。消しゴムで。

「ちょっと待った!」
と私は声をかけました。
「なに?」
「なんで、全部消しちゃうの?」
「だって、間違ったんだもん」
「間違ったところだけ、消せばいいじゃん?」
「あ、そうね。」

こういう子は結構多いのです。
消しゴムは大変便利な道具だから、つい使っちゃう。間違えたと思ったら、全部消してやり直せる。その分時間をロスするのです。

考え方がわかっているなら、そこだけ直せばいい。もちろん、根本的に間違っているなら、消してもかまわないのだが、

間違えた→消す

ではなく、

間違えた→どこを直すか→消す

というステップにしていければ、時間は効率よく使える場合があります。

お子さんが問題を解く様子を、ぜひごらんになってみてください。案外無駄な動きは多いものです。

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次号は6月12日正午ごろ配信します。

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大学付属に行くと勉強しない?

ここで言う大学付属というのは、基本的に全員がその大学に進学する学校をさします。

最近では、大学受験と付属を兼ね備える、という学校も出てきていて、希望者は全員が大学受験をする。その結果を見てから係属の大学に進学を決める、というのもあるそうですが、ここではそれは除外して考えます。

で、大学付属に行ってしまうと、勉強しない、という話は良く聞くし、ある意味それは正しいと思うのです。

というのは、大学受験をするか、係属の大学に進むか、という勉強の違いははっきりしている。後者は、すでにいったん中学で選抜が終わった段階で、学力の確認をする。つまり、大学に推薦して良いか判断するわけですが、大学受験の場合は、一発勝負で決めるところがあるわけだから、その勉強量は前者が勝る、というのは明確です。

しかし、じゃあ、大学付属は勉強しないか、という話になるとそうではない。こういう学校はまず進級がうるさい。落第させるのではいえば慶應が有名ですが中1から落とす。しかも、同じ学年は2回しかやれない。2回目の進級で進めなければそこで自主退学ということになります。

これは他の学校でも多かれ少なかれ、そういうシステムをとっているので、「進級する程度」には全員勉強する。それでも通らない子はいるわけですが、2年目はさすがに必死にやるので、なんとかする。だから「まったく勉強しない」で大学に進める、ということにはなりません。

実際に大学に進めば、当然、大学から入ってきた学生と机を並べるわけだから、少なくも大学の授業が分かり、単位がとれる、という学力は必要なわけで、それを付属校が達成しなければ、学内で当然、問題になります。受験校の場合は、大学受験の実績が生徒募集にも影響を与えるでしょうが、付属校の場合は、学内での批判にさらされる。したがって、それなりにしっかり勉強させる、というのは付属校にとっても重要なことなのです。

大学受験校に比べて勉強量は少ない、というのは当然と思いますが、その時間をクラブ活動やその他の活動に使える、というのが付属校のメリットです。そのメリットを生かしながら、しかし、大学で勉強できる学力はつける、というのが付属校のスタイルだと思います。




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自由な学校

自由な学校、の特徴をあげてみましょう。

1 制服がない
2 校則がない、もしくは少ない
3 シラバスを教員が決める
4 レポートが多いが、課題は少ない
5 文化祭がおもしろい(生徒主体で運営)
6 部活が多彩(いろいろな選択肢がある)
7 学校のイベントが多い 学年旅行、音楽祭(合唱祭)、運動会(体育祭)など。

自由な学校というのは、それだけ、子どもを大人扱いする、校風であるといえるだろうと思います。中学1年生とはいえ、もうひとりの人格として認める。だから、自分で考え、判断し、決断することを求めるわけです。

部活で選択肢が多いのは、結局、子どものやりたい部活がどんどん増えている、ということです。学校が予算をつけるためには、当然、それなりの部員がいたり、活動が必要であるから時代によって変遷はあるが、それでも生き残ってきたわけですから、それなりに実績があります。特に文化系では、全国的な力をつけている部活がありますね。

自分で考え、判断しなければいけないのは、大学進学に対する勉強についても同じです。自分の志望だから、自分で考える。さらに対策も自分でする。どういう勉強をしなければいけないか。求められれば、当然、教員はアドバイスをします。しかし、「求められれば」ということであって、「求めなければ」何も言わない。
これが保護者にとっては不安の材料になるのでしょうが、結局、言っても本人がやらないと仕方がない、というところはあるのです。

その結果として、本人が自由と奔放をはき違えると、とんでもないことになる。「何をやってもいいんだ」ということにはならないので、当然、成績が上がらなければ『自主退学』を求めらるし、退学処置も当然あるから、途中で学校をやめれなければいけない子どもはいるわけです。

最近の子どもたちは幼い。だから、自分で判断できないんだから、指導してほしい、という考えがあるご家庭はやはり、「自由な学校」を選ばないことでしょう。そういう期待をしても、まず学校は応えてくれません。元の考え方が違うから。逆に自由な学校を選ぶ以上、本人が「自由と奔放をはき違えない」ように良く教育してから学校に出さないと、こういう学校のメリットを享受できないだろうと思います。



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