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第32回 合格答案の作り方 算数・国語編

いよいよ入試が近づきました。ここで合格答案をどうやって作るか、そのコツをみなさんに伝授しましょう。
まず全体を見まわすことから始めましょう。何問出ているのか、一番最後はどこなのか、確認してください。模擬試験で最後のページに問題があるのに気がつかなくて、その後ガタガタになってしまった子がいます。後で気がつくと尾を引きます。だから、しっかり確認することが大事です。全体が見通せたところで、だいたいの目安を考えます。例えば試験時間50分で4問なら1問およそ10分。9問ならおよそ5分。したがって時間がかからなそうな問題から始めて、時間の貯金ができることを考えます。例えば3分で終わるのなら2分貯金ができる。すると難しい問題に時間をかけることができますね。全体を見渡していく途中で、できそうだなという問題には丸をつけていき、そこから始めましょう。以下、科目別に見ていきます。

【国語】
全体を確認するのはすべての科目で同じです。また、早い時間で終了するものから、やっていくのも同じ。したがって漢字やことばの問題を先にやってください。さてここから文章題に入るわけですが、文章を読む前にまず、問題を読んでください。そして漢字などがあったら、先にその部分だけやってしまいましょう。後から文章を読むと、違っているかもしれませんが、ここで問題を読むことで、何を聞かれているかがわかりますから、問題文を読むときに何に気をつけていかなければならないかがわかるでしょう。問題文を読むとき、問題を先に読んで入れば、これは大事かもしれないという点が見つかるでしょうから、それは傍線を引いておくといいでしょう。そうすると実際に問題を解くときに、すぐ見つかるはずです。また問題の条件にも傍線を引いてください。正しいものを選ぶのか、間違っているものを選ぶのか、ひとつ選ぶのか、すべて選ぶのか、それぞれの問題で条件が違うはずですから確認してすすみましょう。

【算数】
どれから始めるか、決まったらまず問題を読んで、条件と思われるところに下線をつけてください。それから何を求めるのか?という点には二重線を引いておきましょう。解き方がわかったら、なるべく式を書いていくことです。問題の間にちょこちょこと計算を書いて解いていくやり方は、一番ミスを起こしやすいので、問題用紙の裏面などを使って上手に式を書いていくことが大事です。この練習を案外していない人は多いのです。塾や家ではノートもあるし、計算用紙もあるでしょうが、入試会場で使える紙面は限られています。ですから、上手に使う練習をしておく必要があるのです。
答えが出たら、先ほど二重線を引いたところを確認しましょう。自分が答えと思っているのは原価だったのに、求めるのは定価だったりするものです。ですから常に確認が必要でしょう。式を書くとき、出た答えは何なのか、簡単にメモをつけておくのもミスを減らすコツです。Aの速さなのか、流速なのか。そのメモがあるだけでかなり効率が違います。問題は最初から解いていく必要はありません。しかし最初の計算からすぐに取り掛かってしまう人が多いようです。これでは戦略が足りない。計算は2問目ぐらいにやるといいのです。というのも、計算は案外時間がかかるのものなのです。それより簡単にできる問題はあるので、しっかり見渡してください。計算はその場で検算。一度たての計算式を書いたら、その場で見直してください。そうすると時間を無駄なく使えるでしょう。できる問題を確実に正答することが大事です。それに集中してください。

第31回 受験準備はまず早起きから

    試験前ですから、そろそろみなさんも朝型に切り替わっているのではないかと思います。しかし、まだ遅くまで勉強している人もいるかもしれません。
    「夜遅くならないと調子がでない」って?それはただ興奮しているだけ。実際にみなさんのからだは睡眠を要求しているはずですから、あまり無理をすると、どこかでバランスをくずしやすくなります。せっかく理解したつもりでも、次の日にはよくわからなくなっていることも多いのではないでしょうか。
    むしろ勉強するなら朝がいいのです。睡眠をとると体も脳も休養をとりますから、快適に動きだします。休んだ脳は、吸収する力も考える力も疲れているときよりはいいので、この時間に勉強することが一番効果があります。それに入学試験は朝8時~9時の間に始まるのです。受験前ですからむしろ夜型にするよりも朝型にした方が体のリズムにあってきます。
    しかし、まだまだ遅くまで起きていることが多いのではないでしょうか。できるかぎり、早く寝て朝勉強する習慣をつけてください。朝早い時間に前の日の復習をしたり、宿題をすると短い時間に、ずいぶんとたくさんのことができるはずです。1日の睡眠時間は人によって違いますが、みなさんは少なくとも8時間~9時間くらいが適当でしょう。
    この睡眠時間をなるべく保って一定の生活のリズムを作るとからだも心も健康に保つことができます。身体の調子を保って、試験が始まる時間には十分に頭が動く状態にすることは、大事な受験準備です。ぜひ朝型に切り替えてください。

第30回 正解率をあげよう

    テストで70点をとったA君とB君がいます。A君は全部の問題に手をつけて7割できた70点でしたが、B君は7割に手をつけてそれが全部出来た70点でした。同じ70点なのですが、本番の入試ではB君が合格する可能性が高くなります。
    というのはA君もB君も同じ点数ながら正解率はA君が70%、B君が100%なので「ていねいさ」で言えばB君の方が上になるからです。入学試験というのは、難しい問題ができなくても合格することは可能ですが、みんなができる問題を失うと失敗する確率が高くなってしまいます。
    ですから、ミスを極力減らすことが重要なのです。入試までそう時間が多いわけではありません。したがってできることは限られています。だから、ひとつひとつの勉強で「正解率を上げる」ことを目標にしてほしいのです。問題文をよく読む、計算を確認する、ひとつひとつのステップを慎重に進めるようになると、正確な手順で解けるようになり、実は時間もあまりかからなくなります。急いで解いていると、ミスをしたり、条件を飛ばしたりして、人数が分数になったりしてしまう。だから、ていねいに解くということが重要なのです。
    また字をきれいに書くこともとても大事です。テストは採点してもらうものなので、相手に読みやすい字を書かなければなりません。でもそれが同時に自分のミスを減らすことにもつながるのです。
    たくさんの問題を急いで解く必要は最早ありません。確実に、ていねいに自分の出来る問題を見つけて正確に解く、これからは正解率を気にしながら問題を解いていってほしいと思います。