中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

第16回 ことばを教える

子どもの音読を聞いていると、明らかにこの言葉は知らないな、と思えるときがあります。

読むのを止めて、「それ、どういう意味?」
と聞いてみると、案の定、よくわかっていない。

そういうときはどんどん教えてあげてください。辞書を引くなんてことはしない。こういう意味だ、ということを話してあげればいいのです。
そのときの会話やお父さん、お母さんのことばがこ子どもの語彙を増やすきっかけになります。

4・5年生までは徹底的に語彙を教えていく、そのことで子どもが文章を読むことが苦手にならなければ、中学受験はうまくいく可能性が高くなります。

各科目とも文章で問題が提示されるのだから、当たり前ですが、文章が読めなければ問題はできないのです。そのためには、音読と語彙を教えるという2つの練習を同時にしていくことが、役立ちます。少なくとも週2回ぐらいはそういう時間をとってあげてください。

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6年受験用DVD教材 「これでわかる比と速さ」のお知らせ

これでわかる比と速さというDVDをリリースしました。

速さの問題というのは、多くの学校で出題される頻出テーマです。
しかも問題文が非常に長くなる傾向があり、題意を理解するのが難しい。それに有効なのがグラフを使って解く解法です。

いわゆるダイヤグラムを描くことによって、どこで出会うのか、どこで追い越すのかがはっきりわかります。

また旅人算で速さを出して解かずともグラフ上で相似形を使って解く方法もあるので、比を使いこなせるようになると一気に解ける問題の幅が広がります。

このDVDでは
(1)同じ時間、動くところ
(2)同じ距離、動くところ
に着目して、速さの比やかかる時間の比を出し、グラフ上に応用して問題を解く解法を詳しく解説しました。

速さは苦手という子は少なくないので、ぜひ使える解法を増やして、速さの問題を得意になってほしいと思います。

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塾を変えるべきか?

ここのところ、相談メールの中で多いのが「塾を変えるべきか?」というご相談です。

塾を変えるという動機は当然、今の塾では成績が上がらないのではないか?という疑問があるからです。

1 クラス分けテストで上にあがるわけでもない。クラスはほとんど変わらない。
2 自分の志望校向けの対策が今の塾でははっきりしない。
3 模擬試験のテストが悪く、このままでは志望校に入れそうにない。
4 先生がくるくる変わり、誰に相談していいか、わからない。

など、いくつか理由があるのですが、結局はこの塾でウチの子は、合格できるの?ということだと思います。

まず、大きな塾になると受験する生徒が一定数いますから、教室数が多くなるとボリュームがでます。一方で、数が多くなれば必然的に自然倍率(競争率)に近づいていきます。だからだいたい、その教室でこのクラスにいると、どこどこに入るというような目安はたっていることになるので、そのラインを越えていなければ(少なくともあと少しというところにいなければ)、今のやり方では合格は大変でしょう。

しかもそのラインに半年間やっても到達していないとなると、残りの半年で何か変わるのかといえばそう変わることはないでしょう。

だから流れとしては、
10月に「その志望校では難しいですね」といわれ、
11月に「新たな志望校を考えましょう」になり、
12月に「必ず1校は合格するために、この学校を受けてください」と進んで、まあ、その学校に行くというような感じでしょうか。

ところが塾を変えるのには、エネルギーがいるのです。

もちろん塾の先生は反対するでしょう。
子どもも変えたくありません。
「友達もできたし。先生にもなれたし。」
でも、このことばが現状を語っています。今の状況を変えたくない、というのは、先に進もうとか上に上がろうとかいう意思とは違います。
もし、本当に合格したい子であれば、「良い方法があるなら、そっちに行きたい」と思うでしょう。

もちろん、「今の塾で何とか上にあがりたい」という話をする子もいるでしょうが、すでに半年以上それができていないのだから、まずやり方を変えないといけないのです。

だから、塾を変えると決めるのは子どもではありません。親です。ただ、親はそのエネルギーをかけてでも、塾を変えることができるか?という話になると、結果的にはそうではないケースが多いのです。結局、面倒になってしまうのでしょうね。

ただ塾は学校と違います。塾は合格するために行くところ。だから、合格させてくれそうなところに行くべきです。ところが「合格させてくれそうな」という意味は「自分の子を」ということばがちゃんとついていないといけない。実績があっても、塾生の数が多いだけで、このまま行くと自分の子は入れないということならば、それは考える必要があるのです。ただ、もちろんその内容はしっかり吟味しないといけないでしょう。妙なスパルタ塾に入っても結果はともないません。だいたい授業を見せてくれないところなど論外です。

今、こういうお話をするのは、6年生は特に夏前に残り半年間の戦略をしっかり考えておく必要があるからです。特に大事なのは夏期講習。またべったり40日間通って、何もならなかったら本当にもったいない話になるのです。

お子さんがもし、今の塾で伸びそうにないと思ったら、親が考えなければいけないのが中学受験です。子どもにそこまでの発想はありません。ただ、これにはエネルギーがいります。ただそのエネルギーをかけた分、お子さんの可能性が広がることも間違いないでしょう。

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