中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

入試心得

受験の際に気をつけなければいけないことがいくつかあります。

(1)まず試験全体を見回して、できそうな問題からやろう。

受験ではとにかく1点でも多くとるということが必要であり、したがって「自分のできる問題はどれか」を探さなければなりません。良く算数の出来る子が一番最初から順々にやっていって早い番号の問題でひっかかり、時間を使ってしまってその後の問題が間に合わなくなるケースがあります。また勝手に一番最後が9番だと思っていたのが、実はその裏に10番があったということもありますから、いったい最後がどこなのかも確認していく必要があります。

(2)条件を確認する。

子供たちのミスの大半は条件を見間違えたり、見落としたりするケースです。何を求めるのか、「正しいもの」を選ぶのか、「正しくないもの」を選ぶのか、確認しながら進むことです。

算数では「答えが出た」とか「わかった」と思ったときにミスを犯しやすいもの。わかったと思うとついうれしくなってしまうのは誰でも同じこと。だからここで慎重に問題をといていかなければならないのです。

またわからない場合はもう一度、問題をよく良くことです。使っていない条件があったりすることはよくあること。確認しながら進んでいきましょう。

(3)字はていねいに書く、説明はなるべくくわしく書く

子どもは自分がわかったということで勝手に納得をしがちなもの。しかし入試はアピールすることで得点になります。何がわかったのか、どういうことを考えたのか、条件に合わせながらなるべく詳しく書くことが大事です。そのときのコツですが1文はなるべく短いほうが良いのです。1つの文は1つのことを言えばいい。子供たちの解答を読むと、ずーっと続いていて句点が最後にひとつだけあるという答えが多いものです。

(4)検算はその場で、なるべくその場で確認をする

ミスはあとで発覚するとそこまでもどるのが大変。なるべくその場で確認しながら進むことが大事でしょう。

(5)終わった試験のことはくよくよしない。

あとから失敗に気づいたり、ミスに気づいたりすることはあるかもしれません。しかし終わったことは変えられない。だから次の試験に全力をあげることです。同じ失敗は繰り返さない、そういう気持ちで臨んでください。

高望み受験?

中学受験は以前から「高望み受験」といわれてきました。

最初の受験ということもあるし、まだ子供たちも小さいので、ある程度目標を高く掲げていく、その結果として十分に成績は伴っていないが第一志望は譲らないという受験スタイルでしょう。

四谷大塚の合不合判定テストを見ても、第一志望に関しては偏差値50以上の学校にほぼ8割の受験生が志望を出しています。

この傾向はここまでずっと続いていますが、高校受験や大学受験とは際立って違いがあるでしょう。ただ、今年に限って言えば第二志望以降に関しては割と柔軟な選択が目立ってきているようです。これは以前から今年の受験の予測が厳しく、ある程度安全な学校を第二志望以降選ぶ傾向が強く、塾の指導もそういう方向に進んで行ったと見るべきでしょう。

結果として第二志望以降の合格ラインが昨年よりも上がる傾向が出てきています。そういう意味では各校のレベルがあがってきていて、偏差だけではなくスクールカラーやクラブ活動、指導方針などさまざまな要素を考えていただけるようになったのではないかと思っています。

全体としては10%増、受験総人員は5万人以上、受験率は20%近くまで跳ね上がる可能性があるといわれている入試ですが、子供たちが自分たちの力を大いに発揮して念願の志望校合格を手にしてもらいたいと思います。

高望みというよりは、むしろ志高くということで、がんばってもらえればと思います。

冬期講習(2)

正月休みを経て、あっという間に普段のペースに戻りました。6年生は最後の追い込みになるわけですが、ここにきて、やはり個人個人で課題が変わってきます。最初に書いていたプログラムがここにきて大幅変更された子もいます。

どうしても徹底したいこと、何とかできるようにしておきたいこと、出題傾向によって異なるのは当然として、途中の過程で「もう一回かな」ということがどうしても起こるもの。確かにスケジュールというのは変るものなのです。

教室にはあと27日の文字。

その数字とにらめっこしながら、優先順位を考える指導員。毎年のこととはいえ、ここがお互いがんばりどころです。