「中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

倍率速報を見て

四谷大塚入試情報センターが各校の出願数を速報しています。

四谷大塚入試情報センター

今年は各塾とも5万人を越える受験生を予測していますが、現在までのところ上位校の倍率は例年に比べてそれほど高くはなっていないようです。一方中堅校の出足は良く、事前にある程度調整された感じがします。

ということは、志望校を下げたにもかかわらず安全になっていない可能性が出てきました。

中学受験は例年高望み傾向が指摘されますが、どうしても下げるべきところを下げきれない受験生が多くなります。今年はそれがかなり調整されたにもかかわらず、多くの方がその選択をしたために、抑えが抑えにならないケースが考えられるようです。

一方1月に行われた入試を見てみると、出題が昨年に比べて難しくなっている学校が目に付きます。学校としては出願数を見て用意した問題の中から難しい問題を選んだようです。

しかし前から指摘しているように子供たちの学力がさほど上がっていないために難しい問題になると、大きな差が出にくい状況になります。つまり難しい問題は、誰もできない。そこそこ取れそうな問題のミスで差がついているだけという状況ですね。

となると今年は僅差の勝負になるでしょう。また番狂わせが比較的出やすい可能性があります。問題が難しくなれば、できる問題は限られます。やさしい問題でミスをすれば差を大きくつけられてしまう可能性が高いのです。

ミスの対策を最後まで怠らないように準備してください。

考える力を養うために

算数の力をつけるのに、まず大事なのが計算力です。パズルでも良いし、そろばんも良い訓練になるかもしれません。ただ基礎学力をつけるのに反復練習が必要なので、楽しみながらできる方法をとると良いでしょう。この計算力をつけるのにはそれなりの時間がかかりますから、早めからスタートすると良いでしょう。

次に必要なのはじっくりと考える良問を勉強することです。ただ新しい範囲を勉強するときに、議論が分かれます。

例えばつるかめ算を習ったとき、ある程度反復練習する必要があるのではないか、という議論ですね。つるとかめが合わせて12匹いて足の数が40本。ではかめは何匹?という基本問題をいったい何問練習すればいいのか。私は2~3問やれば充分だろうと思っていますが、実際の現場では2~3問やって定着する子は少ない。できる子はそれこそ1~2問でマスターするが、そうでない子は逆にできないからやりかただけを覚えることになる。
「えーっと、2×12=24 で 40-24=16 16÷2=8と。出た。あれ、何が出たんだっけ。」
何問か繰り返しますが、その時間中にマスターできない子もいます。
だから繰り返し反復練習をさせる。計算と同じように。確かにこのやり方をやっている塾が多いでしょう。ただ、やっている子どもたちは?明らかに算数はきらいになってくるでしょう。

算数は考えるから、おもしろい。おもしろいから続くのです。計算力がパズルでつくというのもその点から考えられたアイデアだと思います。解きたい、克服したいから考える、考えるからできるようになるのです。

つるかめ算についていえば、全部をつると考える、あるいは全部をかめと考えるという考え方が身につくかということが大事なのです。例題でいえば全部つるとすると足は24本。ところが足は40本あるから、差は16本。つる一羽をかめ一匹に変えると足は2本ふえるので16÷2=8でかめが8匹になる。という論理が考えられるかどうかが重要なのです。

そのために面積図を描く、式を書くということが大事です。

湘ゼミエルフィーSGの岩槻がポイントを指摘していますが、例えば問題を解くときにすぐ手をつけずにじっくりと観察するという過程が必要です。彼は計算問題で指摘していますが、つるかめ算で式を書いていくときにも、この式の意味は何かを考えてやるのと、次にこうすると公式のように解いていくのでは、当然応用力に差が出てきます。

しかし毎週のテストがある。結果を出せる子と結果を出せない子がいる。だから結果が出る子は毎週のテストでいいし、出せないのなら月例でもあるいは3ヶ月に1回でもいいかもしれない。その子が充分に納得できる時間的ペースを考えていく必要があり、その時間的余裕がなければその子なりに考える力はつかないように思います。

6年生になれば、当然入試を意識して毎週チェックしていくに越したことはないのです。でもそれが難しい場合は、やはりやり方を考えていく必要があります。そのチェックペースはその子の持っているリズムです。リズムが合わないと、力は出ない。最終的には入試に向けての力がついているかということになるでしょう。

じっくり考える力、粘り強く考える力を育てることが実は入試に向かう意味で重要なことなのです。全てのパターンを網羅することはできません。その場、その場で対応できる力にしないといけないのです。だから、あまりに多くの反復練習はその子のやる気を失わせることになるから、注意が必要です。

6年生のみなさんへ

算数で式を書いていますか?
入試では解き方を説明する以外、答えさえ書けばいいから式を書かない生徒が多いのですが、これがミスを生んでいることに気がついていますか?

計算問題も、一行問題もその式を書くことで、観察し、もっとも簡単なやり方を見つけることができるのです。すぐ鉛筆を動かすのではなく、じっくりと見て、式を考えてみてください。残り10日、練習してみるとミスの出現率が絶対減少しますから、ぜひやってみてください。

あと10日、何をすればいいか?

いよいよ2月1日まであと10日あまり。
すでに千葉、埼玉の入試がピークを迎えています。間もなくこの流れが東京、神奈川に移り、2月5日まで一斉に入試が行われます。

20日の市川もそうでしたが、千葉の入試は予想通り応募者が多く、大変な入試になっているようです。今年の受験生は5万人と朝日の夕刊がトップ記事で伝える中、実際、この10日間をどう過ごすせば良いのでしょうか?

まず、健康管理。当たり前ですが必ずといっていいほど1月31日に熱を出す子がいます。また直前に怪我をする子もいますから、本当に注意してください。

次に勉強。
この時期はまず1点。確実に知識を増やすこと、正確に解きあげること、ミスをしないこと、この練習がすべてといっていいでしょう。知識は暗記のテキストを繰り返す。過去問をやる中で、指示を確認する、計算をきれいに、ていねいにやる。だからといって満点をとれるわけではないので、ミスは出てくるでしょう。

その出現率をなるべく減らす工夫をすることです。(お母さんが怒っても直りません。)基本的には具体的なやり方を見つけることです。問題文に下線を引く、指示を答える前にもう一度確認する、そういうひとつひとつの作業を確実にすることができるか?この10日間はそのチェックに費やすべきでしょう。

もしスランプがおきたら?
今まで出来ていたのに、計算ミスがとたんに増えた。問題の読み違いをしている。明らかにプレッシャーがかかっていると見てよいでしょう。まず「失敗することは恥ずかしいことではない」ということは確認してあげてください。落ちることをこわがるとこういうプレッシャーが出てきます。その上で、易しい問題を確実に解く練習をすることです。それでも間違えるかもしれません。では、やり直して。そうすればできるはずですから「出来るでしょう?」と確認してあげてほしいのです。今まで培った力はどこにも行きません。その子どもがちゃんと持っています。問題はそれを発揮する力。これは精神的なものが大きい。「絶対に合格するんだ」という強い気持ちがもてれば言うことはないです。しかしそうでない子どもたちもいるでしょう。だから合格するために「具体的な方法を確実に実行する練習をつむ」ことです。その延長戦上に合格があると思ってください。

今年は受験生の数が多いので1点差にかなりの受験生が並ぶことが予想されます。つまり、1問ミスを防ぐだけでかなり順位が上がっていくのです。

その練習をこの10日間の間にしっかりやりとげて、万全の体制で入試に挑んでください。