第28回 実行力

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■先週、夏休みの宿題を出しました。それで一人一人が計画をたてて実行していきなさいと指示をしました。途中でその計画を持ってきた子どもたちもいました。で、1週間後、その確認をしてみたところ、あらら、すでにだいぶ差がついてきています。

■がんばっている子供たちは、計画通り実行して、予定よりも早いスピードで学習が進んでいるようですが、中には予定の半分以下のペースになっている子どもたちもいます。1週間でこれだけの差がつきましたから、4週間、5週間と経過すればその差はさらに広がります。

■先週はみんな同じスタートラインに立っていました。新しいテキストをもらい、やる問題もレベルに合わせて違いがありますから、むしろ公平にやれる分量になっているのです。しかし、これだけの差が出ました。この差は実行力の差です。

■ではがんばった子供たちになぜ実行力があったのでしょうか?それは、「彼らにはどうしても入りたい学校がある」からです。どうしても入りたい学校がある子供たちは、当然そのために何をしなければならないかということに敏感です。これをやれば入れる可能性が上がるとなれば、がんばります。

■ところが、勉強をやらされている子どもには、そういう意識がありません。「テレビみたいなあ」「ゲームしたいなあ。」「勉強しろ、勉強しろってうるさいんだよ」心の中は不満だらけ。でもそういう子どもたちもう1日に5時間必ずゲームをしなさいといわれれば、夢中になってやるでしょう。そう、「やらなければならないこと」が「やりたいこと」になれば実行力はつくのです。

■では、どうすれば「やりたいこと」になるのでしょうか?それはみなさんが本当に合格したいか?にかかっています。夏休みの勉強を始める前に、もう一度考えてみましょう。みなさんには行きたい中学がありますか?あるのなら、がんばりましょう。自分ががんばれば夢をかなえることができるのですから。

(平成17年7月18日)

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