第26回 早く寝よう

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■今の小学生の就寝時刻はずいぶん遅くなっています。受験生のみなさんともなると11時、12時という人もいるかもしれませんね。実際に勉強を遅くまでがんばっている人もいるとは思いますが、成長期のみなさんにはあまり勧められません。

■夜遅くならないと、なかなかエンジンがかからないという人もいるかもしれませんが、すでにそれは生活のリズムを壊しています。みなさんのからだは成長期ですから、睡眠が必要なのです。しかし、勉強したり、あるいは遅くまでテレビを見ている習慣がついてしまって夜型になっている小学生が多いのです。

■夜遅くまで勉強していても、じつはあまり効果がないということは実験で証明されています。実際にはからだが疲れてしまっていても興奮状態にあるので、寝付かれないだけのことで、その段階で勉強したことはあまり頭に残らないのです。

■逆に早く寝て、早く起きて朝勉強するのは短い時間でも大変効果があります。睡眠時間が十分であれば、起きるとともに脳は動き出しますし、休息後ですからインスピレーションというか、ひらめきも夜遅くに比べれば出やすくなっています。

■夜遅く3時間かかる勉強が朝は半分くらいの時間で終わることが多々あるものです。それに入学試験は深夜に行われるのではありません。朝8時から9時の間にスタートします。したがってみなさんの頭がなるべく午前中、快適に動くように日ごろから生活のリズムを作っていくことが大事です。

■これから夏に入ると、大人はさらに夜遅くまで起きていることが多くなります。したがってそれにつられて夜型に生活リズムになりやすいので、みなさんはなるべく早く寝て、朝勉強できるように心がけてください。夏休みは午前中に1日のスケジュールの大半を終わらせてしまうようにがんばってみると、非常に効率よく勉強が進むでしょう。

(平成17年7月4日)

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