第13回 心配

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■受験まで100日をきりました。志望校も大体決まってきて、6年生の保護者のみなさまは忙しい季節になってきました。

■ ただ忙しいならまだしも、この時期は模擬試験の結果が送られてきます。最近の模擬試験のデーターは豊富ですから、順位、偏差値にはじまって合格可能性も表示されます。この%が大変気になるところではないでしょうか。どう考えても合格しないのではないか、それなら受験校を変えなければいけないか、いろいろと心配の種はつきないものです。

■しかしながら、あまりぎりぎりになって志望校を変えるのは本人のモチベーションを下げますし、たとえ合格したにせよ、本人は納得がいかないものです。合格したなら、あの学校に合格したかもしれないと思うでしょう。ですから、もうここまできたらあまり心配しないというのが最も大事なことです。

■一番心配なのは、落ちたらどうしよう、という心配です。きっとがっかりするだろうし、立ち直れるだろうか、あるいは、この先、しっかりしていくのだろうかなど、とりとめなく心配は広がっていきます。しかしながら、心配したところで、あまり事態は変わりません。ですから、本人がベストを尽くせばよい(もちろん、親からみればまだ全然余裕があると思えるものですが)と腹をくくることです。

■意外なもので、腹をくくると、子供の方が真剣になります。子供の心の中では、まだ親がなんとかしてくれるのでは、などどいう気持ちがあるものです。しかし親が心配しないとなると、これは自分がしっかりしないとという気になって、がんばります。自分の子供ががんばれば、それでよい、そう思えるように努力してください。

(平成15年11月13日)

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