四谷大塚第1回合不合結果速報を読んで

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四谷大塚第1回合不合の結果速報を読みました。

第1回から随分受験者が増えています。これまでの傾向とすれば合不合はやや難しいのでもう少し実力をつけてから受験するという生徒も少なくなかったのですが、今年は最初から13%近く増加しています。四谷大塚では来年、5万人突破することは確実だと見ていますが、多分その通りでしょう。

で、今回の合不合は実はやさしかったのです。男女とも500点満点で平均点が56%前後。その結果として平均付近に集中することとなり、むしろ偏差値70以上が少なくなるという分布になっています。その結果、各学校の合否判定が厳しくなっている、特に50%、20%というところは集中していて1点の差でかなり順位が変わるからでしょう。

やさしい問題、これは今年の春の入試がそうだったので、それに準じて出題をしたものとを思いますが、番狂わせが生じるのです。問題がやさしければ、下位の子でもできる問題が増えます。逆に上位の子が間違えると致命的になりやすい。

「え、あの子が落ちた」ということがあるのは、まさに入試問題がやさしいときなのです。

近年学力低下は中学受験でも言われるようになり、中学の先生方の話を聞くと、以前と同じレベルで問題を作ると合格点が下がってしまうということでした。そこで問題をやさしくし始めたわけですが、そうなると実力のある子が落ちやすいということになります。

この展開で考えれば、同じ70点でも7割に手をつけて全部できるタイプが圧倒的に有利です。確実性をいかに身に付けさせるか、残りの時間でもっとも重要視する部分でしょう。

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