「本当にやる気、あるの?」

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先日、あるお父さんと話をしました。

彼は仕事が忙しく、なかなか子どもの受験に関わることができません。
その分、お母さんががんばっているのですが、だんだん親子関係が
エキサイトしていくのが気になっています。

「家内と娘のやりあいは聞いていて、そばによりたくない雰囲気なんですよ。」
とそのお父さん。何か口を挟もうものなら、奥さんの反撃は今度はご主人に向いて
くるそうです。

「もう、さわりようがないというか、自業自得なんですけど。」

熱くなっているお母さん、気をつけてください。ついつい力が入ってしまうのはわかるのですが、どこかで「冷静な部分」を持っていてほしいと思うのです。

最近、いやな事件が多くなりましたが、子どもたちは決して精神的に十分成長しているわけではないので、その分大人がしっかり子どもたちの気持ちや状態をしっかり慮ってあげる必要があるのです。ところが、実は親が子どもに甘えている、親の苛立ちをそのまま子どもにぶつけてしまう、そういうことが積み重なることは子どもたちにとって決して楽しいことではないのです。

確かに中学受験は結果を求めるものです。子どもたちの様子を見ているとつい
「本当にやる気、あるの?」
と言いたいこともあるでしょう。だからといってあまりに子どもたちを追い込んでしまわないように気をつけてください。

どこかで親が心に余裕を持っていないと、かえって結果は出ないものです。

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