夏期講習(2)

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夏休みの学習の中で、もっとも大事なのは
「授業の復習」
です。せっかく長い時間塾で勉強しているのですから、それが十分に理解できているのか、覚えるべきところは覚えているのか、そういう復習をまずきちんとすることが大事です。

例えば塾でやってきた「速さ」の問題が、ことごとくできない。だから、これは速さをやり直さなければだめだ、何か問題集を、あるいは参考書をと探す方が多いかもしれませんね。

しかし、それはただですら増えている子どもたちの負担をさらに増すだけなのです。できなかった「速さ」の問題をまず、復習すればいいのです。できない分野はまだあるでしょう。だから、その問題をしっかり復習する、そして理解できればまずはOKなのです。

保護者の方が一番陥りやすいワナは
「すべてのパターンを網羅しなければならない」
と思うことです。これは不可能です。だって、新たなパターンがいくらでも出てくるから。
身に着けるべきは考える力と対応力。
どんな問題でもその場で粘り強く対応できること、しっかり考えることができればよいのです。そうすれば、次第に出される問題に対しても解けるようになってくるでしょう。

そのスタートはやった問題の復習です。せっかく塾で時間をかけて考えたのだから、その問題はまずしっかりマスターする、そこから基本も確認すればいいのです。

以前に書きましたが、ある塾を訪問したときに、つるかめ算が20題、30題と出されたプリントを子どもたちがそれこそマシンのように解いていました。
しかし、1,2問やればあとは惰性で動いているだけです。それでは本当に考える力は付きません。

問題数はあまり問題ではない、むしろ、しっかり考えることができるかなのです。

基本はもちろん、大事ですが、ある程度納得できたら練習問題、発展問題に進むことです。そして考える力を鍛える。

これが夏休みに一番力をいれてやるべきことなのです。

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