塾の回数はなぜ増えたのか?

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先日、同級生と話をしていて
「あんなに塾に行ってたかい?」という話になりました。我々も中学受験をした口ですが、塾に行く機会はあまりなかったように思います。私は6年生2学期に土曜日1日算数を習いに行った記憶があるだけです。

当時の中学受験はテスト会が中心でした。したがって家で勉強してテストを受ける、私の同級生の多くは日本進学教室(別称、日進)と四谷大塚進学教室を掛け持ちしていました。

で、このテスト会対策として次第に塾が増え始めていきました。
しかし今から20~30年前の話ですから、それでも通う機会は週1回か週2回。
週3回は多いとかお話していたように思います。

そこからどんどん増えてきました。最近は毎日という塾も増えています。つまり中学受験が専門化している(学校の勉強だけでは試験を受けるのが難しい)ので、プロに預けるのが当たり前、またお父さん、お母さんが中学受験を経験しているのでやはり塾に行かないと、という気持ちになっているからだと思うのです。

一方で塾は回数多く来てもらった方が、売り上げも上がるし他塾に行かれる心配もないから、次第に回数が増え、セットコースが当たり前になっています。

しかし、そんなに本当にたくさん行かなければいけないのだろうか?と昨日思いました。

遠くから塾に通いたいというお話を伺って、「体力的にも大変だから週2回ぐらいにしたらどうでしょうか」という提案をしていたのですが、その子に必要な内容はある程度決まっているし、それを家庭と塾でフォローすれば2回でも十分だなあと思ったからです。

当然、家で勉強することが前提です。

ただ、よくこんな話を聞きます。

「家で勉強しないし、うるさく言うのもいやだから、塾に毎日行ってもらった方が楽。」

でも、子どもたちの受けているストレスは決して小さくはありません。毎日残業してくれる?といわれたら、親もいやでしょう。実際そういう環境と同じなんですが。

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塾の回数はなぜ増えたのか?」への2件のフィードバック

  1. どろがめ

    おっしゃるとおりです
     楽しく読ませていただいています。
     中学受験を経験されていない親御さんの中には、お子さんにかかっている重圧をあまりご理解されない方がいらっしゃいます。

     親御さんが知らず知らずお子さんにかける無理が2つあると思っています。
     1つ目は「勉強を強制する」負荷、2つ目は「無理な志望校を望む負荷」です。大人びて見える子でも所詮は12才。私も中学受験の経験者です。私の親は何も言わなかったけれども、あの時期に親にいろいろと口を挟まれていたら、たまらなかっただろうなあという気持ちがいたします。

     このブログを読んで理解されれば、そのような厳しい親御さんはいなくなるはずです。田中先生、これからも頑張って下さい。

  2. 田中です。

    実は。。。
    私も中学受験を経験したのですが、うちの母は典型的な教育ママでした。(私が元祖教育ママと良く話をしていますが。)

    最近のご両親は中学受験を経験された方も少なくないでしょう。どうぞ、ご自分の子どものころを思い出してください。
    あのころ、お母さんに「こういってほしかったなあ」という思いがおありになるのではないでしょうか。

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