2006年入試雑感

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首都圏の入試がほぼ終了しました。

集計を待たなければなりませんが、首都圏の中学の総定員が42000人程度。
受験した生徒が48000人~52000人程度。で首都圏でも定員割れの学校がありま
すので、それをかんがみると7000人~10000人程度が公立に進むという数字に
なります。

大学全入、高校全入の時代にあって、中学受験だけが突出して難しくなって
いる印象ですね。

個別に見てみると、それほど入試の倍率は変化していませんが、やはり受験生
のレベルが僅差となっている感じがします。ボーダー前後に多くの子どもたちが
集団となっている感じですから、ちょっとしたミスが失敗の原因であったよう
に思われます。

また問題については、例年より若干やさしめに作問された印象です。

したがって、子どもたちはできたと思っても、実際にみんなができていて
差はわずかというところでしょう。うまく通り抜けられれば、やや偏差値が
離れていても合格できた子がいたようです。

実際に1次試験がだめで、2次試験で合格した例はたくさん見られました。
それだけ受験生の差がないということでしょう。

さて、これで結果が出たわけですが、しかし、この結果をあまり大きく考え
ない方が良いと私はいつもお話してきました。

土台4~5時間のテストの結果に過ぎませんし、ちょっとしたミスで不合格
になったり、ちょっとした幸運で合格している子が多いのです。

すべてはこれから。

合格して失敗する子、不合格でも成功する子

ぜひ、そのことを忘れずにむしろこれからがんばってくれる子どもたちであって
ほしいと思います。

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