第13回 入試問題の視点

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中学入試はすべて独自入試で、各校がオリジナルの問題を出題します。
なので、それぞれの学校が、どういう生徒が欲しいのか、が入試問題に反映されていきます。

例えば中学でレポートが多い学校は、なるべく記述の問題を出したい。
あるいは理科で図を描かせてみたい、というような傾向が出てきます。

レポートが多いということは、書くことが多いということで、それが苦になるようだと中学生活が楽しくない、という気持ちが働くのでしょうか。

算数の問題も、例えば応用問題だけを出そう、というところは、「考える力」を重視する。もちろん先に大学入試はあるとしても、それだけではなく、勉強の過程で「独創性」が出てくることを期待している。単に先生から生徒へという方向だけではなく、生徒同士のコミュニケーションの中で新たな創造や発見が生まれてほしいと考えているわけです。

だから入試問題を見ると、その学校が期待している生徒像というのが見えてきます。

中堅どころの学校で算数が比較的オーソドックス、しかし問題量が多いな、というような問題の場合、基礎だけはしっかりしていてほしい、あとは学校で鍛えるぞ、という意図を感じます。

第一志望の入試問題をもう一度、出題者の視点からごらんになってみてください。学校の意図を感じることができたら、それを子どもの教育にどう活かすか、考えていきましょう。それが学校別対策の第一歩だと思います。

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