直前期、親が心がけること

Pocket
LINEで送る

入試直前期、大きく成績が伸びる子どもがいます。試験が近づいてきて、本気で勉強しはじめたからでもありますが、この時期の学習ではいくつか気をつけるポイントがあります。

(1)やるべき内容を絞り込むこと
 あれもやっていない、これもできていない、子どもの成績表を見るたびにいろいろな思いがあると思いますが、残り3ヵ月だからといって時間の流れが変わるわけではありません。したがってこの3ヵ月間で何を仕上げるのか、具体的な勉強内容を絞り込む必要があります。私はこの時期はまず知識。良く出る内容をしっかり覚えることだと思います。次にはていねいさ、確実に問題を解きあげることに注力します。もはや、あまり難しい問題に時間を割くよりは、どの問題ができるか見極められる必要があるでしょう。自分ができそうな問題から確実に得点するという練習を過去問などを通じてやっていくべきです。

(2)プラスイメージをもつこと
 落ちることを考えてはいけません。第一志望に入ったらどんなクラブに入るかなど、プラスイメージをしっかり持たせるようにします。また成績が下がっても、あまり心配せずやるべきことを確実にやればいいと腹をくくってください。この時期家庭教師や個別指導を頼まれる方も少なくないと思いますが、具体的に何をするのか絞り込んでいなければ時間の無駄です。親の不安を取り除くためにやったところでプラスは少ない。電気のところをもう一度復習する、過去問でわからないところを教えてもらう、そのような目的がはっきりしているやり方を考えてください。

(3)少し子どもから距離を置く
 最終的に入試会場に入っていくのは子どもだけです。子どもが自分の力で何とかこの試験を乗り切っていかなければなりません。何でもかんでも手を出していたら、子どもが自分でいろいろな問題を解決することができなくなります。お母さんは試験会場に入っていけないのだから、子どもが自分で問題を解決できるように少し距離を置いて見てあげるとよいでしょう。


「映像教材、これでわかる数の問題」(田中貴)

12月から田中貴.com通信を発刊します。登録は以下のページからお願いします。無料です。
田中貴.com通信ページ


6年算数頻出問題精選ノート(田中貴)
6年算数頻出問題精選ノート(田中貴)サンプル

Pocket
LINEで送る