最近の大手塾のスタイルというのはやはりシステム化、定型化されています。カリキュラムとテキストが決まり、月例テストに日程が決まっているので、それまでの間に教える内容を教えてしまい、練習させるべき問題を練習させる、というプログラムになっています。
したがって講師陣も決められた内容を決められた時間で教える。しかし、子どもたちの理解度には差が当然あるわけで、それを「塾が決めた時間」内に理解できる子がすべてというわけでは当然ありません。その分、それをどこかで復習したり、練習する必要があるわけですが、塾が決めている授業数なり練習の工数(問題数)が多ければ必然的に他のことをやる余裕はなくなります。
で、問題はこの流れに乗れなかったとき、なのです。乗れている分には別にどうこういう必要もない。そのまま乗って行けばいいわけです。ただ、乗れなかったら取り返せないのか?と言えばそんなことは当然ない。
しかし、同じやり方では難しいでしょう。なぜならばシステム化されている以上、あまり余裕を持たせない。いっぱいいっぱいの工数で組み立てて、他のことはできないようにできているからです。
だからうまくいかなかったら、やり方を変えるのが一番良いのです。もちろん多少なりとも時間をかけて様子を見ることは大事だが、それでも1年で充分。1年間大きな成長が見いだせないとすれば、それはやはりそのやり方を変えないと、同じことが続くだけ。
5年生の終わりの退塾率が一番高いのはこのためです。
でも本当のことを言えば、もっと多くないといけないくらい、なのです。実際に結果が出ているわけではない場合がもっとあるからですが、しかし、この先になれば少しは変わるだろう、という気持ちがどうしても出てくる。
せっかく入室テストに合格したのだから、とつい考えがちですが、大手塾の入室テストは、そう落ちるわけではないのです。だから、そこにあまりこだわっても仕方がないところはあるのです。
これから6年生になると通塾日が増えたり、課題がさらに多くなりますが、今でもやりきれないのに、さらに積み残しが増えるだけ、という場合が多くなる。
それで、さらに自信がなくなったり、やる気がなくなったりするので、5年生から6年生に進むにあたり、もう一度良く勉強のやり方を点検してみてください。
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課題は解決されるために出てくるが・・・