「君は何が得意なの?」
と聞いてみると、算数、とか、国語とか、まあ、いろいろ返事が返ってくるのが普通なのですが、たまに何も返ってこない子がいます。
つまり自分は何も得意だとは思っていない。どれも自信がない、ということだと思うわけですが、しかし、それはやはり精神的にしんどいだろうと思うのです。
「いや、それが現実だから」
という意見もあるかもしれませんが、やはり子どもが何らかの希望を持って勉強していかないと、先が続かない。その意味では何ができるのか、ということをやはり探して行く必要はあるのです。
例えば算数ができない。まあ、ミスだらけで、全然点数が取れていないとしましょう。ただ、答案を見ていると、漢字が結構できていたりする。まあ、覚えることをちゃんとやった、ということなのでしょう。しかし、覚えられた、ということは、これもひとつの結果ではあるのです。だったら、そこを起点にして考えればよい。ここを突破口にしていく。つまり、覚えるのは得意なんだ、と思わせるのです。
褒められてうれしくないわけはないので、当然、「そうかなあ」と思いつつ、次もやってみようかな、という気になってくる。それが少しずつでも先に進んでいけばいいのです。
子どもが自分でいろいろなことをやり出せば、それは子どもの可能性を引き出したことになるので、まずは光るものがないか、もう一度探してみると良いのではないでしょうか。
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