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試験会場に行くと、あることに気がつきます。
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「まわりに知っている子がいない」
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第一志望の学校別特訓でいっしょだった仲間ですら、同じ教室にいるのは数名いるかいないか。
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むしろ多くの子どもたちにとっては、知る人はほとんどない。もちろん試験監督の教員も知らない。外に出ても、知る人はいない。
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これはお試し受験をして、はじめて実感することかもしれませんね。
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自分の通っていない他塾の模擬試験のときも経験したでしょうが、そんなことが現実にしっかり見えるのが入試です。
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で、そのとき、子どもたちは初めて「自らを頼む」経験をするのだと思うのです。
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まさに自分だけが頼り。自分がしっかりしなきゃ。自分が力を出さなきゃ。
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昔から、「受験準備の2年間、3年間よりも入試の1週間の方がよほど精神的な成長をする」と思っていましたが、やはり原因はこの「自らを頼む」経験をつんでいるからでしょう。
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だから、ある意味、親が手を出すよりも、ここで子どもが『自らを頼む』力をつけてもらいたいと思うのです。いよいよ、入試ですから、子どもたちが自分の力をしっかり信じて、実力を発揮してもらえればいいでしょう。
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そろそろ親は手を引くのではなく、後ろで見ている時期に入ってきましたね。