第80回 組み分けテストは親の競争?

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    大きい塾では、毎月1回組み分けテストがありますね。
    結構下の学年からスタートします。先生も、席順もこのテストで決まるといわれると、どうしても親ががんばることになりますね。
    子どもたちからすれば、遊びたいし、ゲームもやりたいし、組み分けテストに対してモチベーションが高くなるはずがない。そんなことは塾は百も承知しています。だからお父さん、お母さんにがんばってもらおうと、まあ、そういう仕組みになっているわけです。
    で、低学年からがんばってきたご家庭が、この6年生になってくたびれてくる。
    しかも、低学年は人数が少なかったから、そこそこいいクラスに入れたのが、だんだん下がってくる。子どももくたびれる。自信がない。で、私のところまで相談にこられたりするわけです。
    自信がなくなるも大変だが、体調まで崩してしまうというのは、いかがなものかと、私は思いますね。
    だから、どこかで、親はさめている部分があっていい。
    「このクラスにいなければ、合格できない」と塾は言います。
    でもね、批判的な言い方をすれば、「その塾の勉強の仕方をすれば」という前提があるでしょう?
    違うやり方は当然あります。
    だから、組み分けテストでうまくいかない、とか、消耗が激しいとか、子どものやる気がいまひとつ湧いていなければ、塾の勉強スタイルがあっていないのだと思った方がいいです。
    それはなるべく早く決断をした方がいい。実は5年生の秋~冬がひとつの見極め時なのです。最後の1年、このままで大丈夫か。6年の今頃になって、あわてなくてもいいように、もう一度、冷静に子どもたちの様子をみてください。
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