第25回 勉強するのは当たり前。

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    とかく1年生は、遊べばいい、という考え方はあるように思うのです。
    もちろん、遊んでほしいし、友だちもたくさん作ってほしい。しかし、勉強もしっかりやってほしいと私は思います。
    小学校1年生、2年生というのは、習慣をつくる絶好のチャンスなのです。「勉強するのは当たり前」という感覚が身につくのか、「勉強は面倒でいやだ」という感覚が身につくのか、実はこの1年生、2年生のときが大事なのです。
    ところが、学校の勉強は比較的簡単になっている。頭のいい子ならば、特に問題がないでしょう。だから遊ぶ。勉強をしない、というのは感心しない。遊んでもいいが、勉強もするというのが大事だと思います。
    学童保育は、遊ぶことに関してはまったく問題がない。最近は学校の施設や運動場が使えるので、思い切り遊べます。しかし、残念ながら勉強はなかなかしづらい面がある。そして、勉強がそれほど大変でない時期は、何も問題が起こらないのです。
    ただ、勉強するのは当たり前だという感覚が身につかない可能性がある。
    そうすると、中学受験の準備を始めるころになって、勉強させるのが大変になるわけです。特にお母さんが家にいないと、子どもの自由は利くから、ここで差がうまれることになります。
    だから、漢字でも、ドリルでも、計算でも、通信教育でもいいから自分で勉強する習慣をつけてください。それもなるべく早い方がいい。そして、お母さんが帰ってきたとき、見せてもらうようにするのです。もちろん、「ほめて」ください。そうすると、小学校1年生、2年生の子どもたちにとってはとてもうれしい。だからがんばるようになるのです。勉強するのが当たり前になる。
    ここができれば、中学受験の準備はまず合格でしょう。「受験までまだ時間があるから」その通りです。何も5・6年生みたいに塾に通わなくてもいい。ただ、「勉強するのは当たり前だ」という感覚を身につけることが大事なのです。

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