第168回 「合格点をとる」と「問題解くのがおもしろい」の間

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■ 算数をはじめ、中学入試の問題は小学生が解くのにはなかなか難しい。しかし、材料としてはなるべく小学生が解けるという前提で作られているから、大人が考えても「なるほどねえ。」と納得させられるような問題が多いのです。

■ したがって「問題を解くのがおもしろい」と思う子は当然いて、そういう子どもたちは何点とるか、ということはあまり興味がなく、答えが出ることに興味がある。だから、例えば結構な時間をかけて1問を解く、みたいなことも平気なわけです。

■ ところがいざ入学試験ということになると、そんなわけにはいかない。自分のできそうな問題を、試験時間内になるべく多く、ということをやらなければいけない。また結果がでるから、「なるほどねえ。」ではすまない部分があるかもしれません。

■ しかし、子どもたちの成長を振り返ってみると、「合格点をとるということに対する興味」よりは「この問題を解くおもしろさ」の方が勝っているように思うし、やはり結果としてもそういう気持ちの強い子の方が力をつけているのです。

■ 中学を受けるために勉強するわけだけれど、それをやらされているうちは力がつかない、というのは本当にその通りであって、やはり問題に対する興味や解くことのおもしろさを感じる必要があります。今は入試直前だから、あと何点とる、みたいなところに気持ちが行きやすいが、一方でそれは子どもたちに大きなプレッシャーを与え、自由な発想や創造力が発揮されない部分があるかもしれない。

■ だから、ここまで来ても子どもたちには「問題を解くおもしろさ」を感じてもらいたいと思います。

■ 「これねえ、よくできてるんだよ。でも解けたんだ。」と言っている子どもたちの気持ちが考える力を引き出しているのではないでしょうか。

1年間読んでいただいて、ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

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