■まもなく冬期講習です。6年生の場合、多くの方が冬期講習を受講されていると思います。しかも最近はだいぶ長い時間塾にいるので、家で勉強する時間があまりないかもしれません。
■その場合、まず大切なのは健康管理。この時期風邪を引いて、無理をするとかなり長引くことになります。ですから、熱っぽいときはすぐ休むことが大切です。子どもの熱はすぐ上がりますが、下がるのも早いですから、とにかく無理をさせないことです。
■勉強としてまず大事なのが塾の復習です。せっかく長い時間、勉強してきたのですから、そのなかでも大事な問題は復習したいところです。ところが塾の勉強時間に対して家での学習時間はわずかですから、すべて復習するなどということは不可能に近いでしょう。一般的には、算数、理科、社会、国語の順で優先順位をつけると良いと思います。特に算数はできなかった問題をすべて解きなおそうとすると、完全に時間がなくなってしまいます。この時期はもうあまり難しい問題には手を出さず、ミスしたと本人が認識している問題だけに絞り込むと良いでしょう。
■もう少し時間に余裕があれば、ぜひやっておかなければならないのが暗記です。特に歴史の年号や地名、人名、理科で言えば一等星の名前や星座、国語は漢字など覚えておかなければいけないことはたくさんあります。これは塾の往復の時間を使ってもよいでしょうし、隙間の時間をうまく使ってやってください。
■もう少し余裕があれば、過去問をがんばってください。この時期は、2回目、3回目になっているかもしれませんが、確実に点数が取れるという自信をつけてほしいと思います。第二志望、第三志望まではなかなか手が回らないかもしれませんが、入試傾向をつかむという意味では過去問の勉強が一番効果が高くなります。
■塾に行かずに家で勉強する場合は、それ以外にやはり不得意分野の克服があります。私が塾にいたころでいうと、6年生のこの時期でも電気や浮力、水溶液などの問題はなかなかできず、結構苦労したものです。ただ、もうここまで来ていますから、あまり難しい問題を解くのではなく、基本問題を中心に再確認し、「これは難しい」という判断ができればよいのではないかと思います。
■おおみそかや正月、いくら受験前とはいってもイベントはいろいろあるかと思います。そんな中で注意しなければならないのが、初詣。湯島天神などはずいぶん並びますが、あの列に並んでいると風邪をひいてしまったりするものです。気をつけてあげてください。
■新年を迎えれば、あと1ヶ月。朝型へ切り替え、あとは十分に準備したと思えるような環境を整えてあげてください。(本人が十分と思うだけでよいのです。思わせればよいことなのですから、お母さん、くれぐれも気をつけてください。)
(平成14年12月21日)