6年生に「なぜ、勉強をするのか?」という質問をすると、
「志望校に入りたいから」
「おもしろいから」
「勝負に勝ちたいから」
「医者になりたいから」
などがあがります。
志望校に入る、医者になりたい、というのは将来の希望や夢を実現するため、と考えられるし、「おもしろいから」「勝負に勝ちたいから」は、本人が思う欲求を実現しようとしている、と考えることができます。
つまり、一言で言えば「自己実現」ということになってくるわけです。
勉強する、あるいは努力する、というのは当然何らかの目的や目標があって、それを実現したい、と思うからがんばるわけです。
勉強はオートマティックにできるようにならない。オートマティックにできる、とは例えば「これを食べたら勉強ができる」というようなものはないのです。本人ががんばらないとできるようにはならない。
やれ塾だ、教材だ、といっても結局本人が勉強しないと成績は上がりません。逆に、アメリカの田舎町に居て、勉強はインターネットと本だけ、という日本人の小学生が帰国して難関校に合格することもあるわけです。
だから、方法論を語る前にまず、本人の自己実現、簡単に言ってしまえば、夢を作ることを考えていかないといけない。
でも、その夢を簡単に語れるようになる子と、そうでない子がいます。
「何になりたいの?」
と話を向けても
「わかんない」
という子は案外いて、(でも、いらいらしてはいけません。そういうものです。)だから、ゆっくり話し合っていったり、勉強とは違う経験をさせないといけないと思うのです。
志望校を決めるにあたって、「大学受験の成果」を気にする方が多いが、今の世の中、入る子は地方からでも入るので、実はそんなに大きな問題ではありません。それよりもその学校生活で子どもが何を得るか、どういう経験ができるか、ということの方が大事だと私は思います。
このGW、お子さんといろいろな話をしてみてはいかがでしょうか?
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