普段、塾のない日だとして、受験勉強にはどのくらいの時間が使えるでしょうか。
まず朝。学校に出かけるのが7時50分として、朝5時に起きれば3時間弱。もちろん朝ごはんを食べる時間もあるので、ここで2時間。
次は学校から帰ってきてから。4時に帰ってくるとして、夕食を7時とすると3時間。
夕食後10時まで勉強すると2時間。
これで合計7時間。
5時に起きているので、10時半に寝たとしても睡眠時間は6時間半。これで睡眠時間が足りればいいですが。ただ塾は9時過ぎまであるので、10時半に寝るというのは塾のある日はまず無理かもしれません。
つまり、塾に行かなくても7時間勉強するというのは、ほぼ不可能。まあ、良いとこ、5時間できれば良いのではないかと思うのです。
中学受験の準備期間が長くなるのは、まさにこの1日の勉強時間に由来するところが大きい。ふつう大学受験でも高校受験でも準備期間は1年半というのが多いでしょう。1年という生徒もいるとは思うのですが、中学受験生は3年かけている。
つまり短期的に勝負ができないのです。もちろん6年生になって体力がついた子が夜遅くまで頑張る、というのはあるでしょうが、しかしそれも最後の半年ぐらいが関の山。
小学生の受験だから、短期間で仕上がらない、その分、準備期間は長くなっているのです。
で、5時間というと、
「そんなに勉強してないわ」
と思われるお母さんも多いはずです。実は勉強時間は「朝」とか「夜」が注目を浴びるのですが、もっとも大事なのは学校から帰ってきての3時間。
ここがうまくいかない子が圧倒的に多い。
なぜか? 監視の目が届かない。ワーキングマザーの方にとっては死角ですし、また子どもたちが学校から帰って「おやつだ」「ちょっと休憩」と言いやすい。だからだらだら時間を過ごしてしまい、つい勉強は夕食後となりやすいのです。
勉強の効率を上げるにあたって最も大事なのはこの3時間です。
まずはこの3時間をしっかり勉強する、ことに注目してください。ここでしっかり勉強できれば、夜それほど遅くまで頑張らなくとも、朝5時に起きずとも、そこそこ勉強時間は確保できるはずなのです。
新学期が始まります。
お子さんが学校から帰ってきてから夕食まで、どのくらい勉強できるか、まずはここに注目してください。
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