先日、「塾にお任せじゃ、やはりいけないんですよね」とある、保護者の方に言われました。
最近の塾は通塾日数も多く、実際に子どもの勉強を家庭で見る時間もなく、「流れるままに」なってきて、しかし子どもの成績は上がらない。
「これではいけない」と思われている方も多いのではないかと思うのですが、私は今のお母さんにはなかなか難しいと思えるのです。
今のお母さんは忙しい。
いや、家事はだいぶ便利になったんだから、と言われるかもしれないが、とんでもない話。実は、いろいろ考えないければいけないこと、やらなければいけないことが多い。仕事のことはもちろん、家事、教育、家計、経済、美容、ファッション、料理。
しかも今は、インターネットもありテレビもあり本も雑誌もあって、発信される情報が多いんです。最近シンプルライフとか断捨離とかはやっていますが、これはあまりに多くなってきた情報やモノから一度、身を引きたいと思っている人が多くなってきたのではないか、と思えるのです。
昔のお母さんは、ここまで情報やモノに左右されることはなかった、と思います。だから逆に家庭で子どもの勉強を見る余裕はあった。しかし、今はそんな余裕がない。だから「塾に任せて」しまいやすいのだろうと思います。
それは決して悪いことではない。信頼できる塾に任せられるのなら、それはそれで結構なことだと思うのです。
ただ、結果が伴わないとすれば、やはり考えないといけない。ただ、お父さん、お母さんが教えればいい、というものでもない気がします。
塾の合格実績が良くても、自分の子には実は関係のない話。子どもを安心して通わせることができ、「成績が上がれ」ば、我が子にとって一番良い塾であることは間違いない。それは規模の大小、関係のないことです。
少なくとも親としては、そこまではしっかり見届けないといけない。
情報が過多になって、「何が良いのかわからない」のが今の風潮です。だから自分の目で確かめるしかない。
で、この先生に任せよう、は当然それで良いのではないでしょうか。あとはその先生や塾と相談しながら進め、任せられるところは任せればよいのです。
そのためのお月謝ではないでしょうか。
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