第292回 君ならできる

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■ 結局のところ、子どもたちはお父さん、お母さんの動向に非常に影響されます。

■ 例えば模擬試験の成績が悪かった、ということになって親ががっかりしたりすると、「まずいなあ」とまず思う。

■ そこでやはり何とかしないと、と思う子もいるにはいるのですが、実はそれは少数派かもしれません。多数派と思える子どもたちは親といっしょに「がっかりしてしまう」ことが多いのです。
「やっぱりだめかな」
そこで何とか切り替えして、自分で何とかした経験は子どもたちにはまだない。したがって、親とおなじような対応をすることに慣れている、といってもいいかもしれません。

■ だから、動揺を顔に出してはいけない。あるいは何か手を打たないと、と思っても、それがあわてて手を打っているんだ、という風に子どもに悟られてはいけないのです。あわてて手を打っている、ということになれば、子どもたちもあわてて手を打とうとします。

■やはり、こういうときは、デンと構えてしまうのが一番。
「大丈夫、君ならできる」
ぐらいの顔をしていると、「そうか、僕はできるんだ」という対応に変わってきます。


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