飽和水蒸気量に関する問題

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2016年巣鴨中学の問題です。


空気中にふくまれる水蒸気について述べた次の文を読み、下の問いに答えなさい。
 空気1m3中にふくむことができる水蒸気の最大の重さ(g)を飽和水蒸気量といい、図のように温度によって変化します。ある温度の空気1m3にふくまれている水蒸気の量がその温度での飽和水蒸気量の40%のとき、「湿度40%」といいます。

20161112t001

また、気温が下がり空気中の水蒸気の量が、その温度の飽和水蒸気量に達し、露が生じることを結露といいます。なお、計算の答えは小数点以下第1位を四捨五入して書きなさい。
(1)気温3℃で、空気1m3に5gの水蒸気がふくまれている時、湿度は何%ですか。
(2)冬に部屋で暖房器具を使うと、湿度が下がります。その理由として最も適するものを、次のア~エから1つ選びなさい。
 ア.気温が上がると飽和水蒸気量が増えるから
 イ.気温が上がると空気にふくまれている水蒸気が減るから
 ウ.暖房器具の運転には空気中の酸素が必要だから
 エ.暖房器具の運転には空気中の水蒸気が必要だから

(3)石油ストーブを使うと、エアコンよりも湿度が下がりにくいです。その理由として最も適するものを、次のア~エから1つ選びなさい。
 ア.石油ストーブは使うときに電気を必要としないから
 イ.石油ストーブは室内の空気を使って温めているから
 ウ.石油ストーブを使うと、水蒸気が発生するから
 エ.石油ストーブを使うと、二酸化炭素が発生するから

(4) 気温28℃で湿度85%の空気を冷やしました。結露するのは何℃ですか。最も近いものを、次のア~オから1つ選びなさい。
 ア.19℃   イ.21℃   ウ.23℃   エ.25℃   オ.27℃

(5)空気のかたまりが上昇すると温度が下がり、結露して雲が生じます。気温27℃で湿度39%の空気のかたまりが上昇して雲が生じるのは、何m上昇したときですか。最も近いものを、次のア~カから1つ選びなさい。ただし、空気のかたまりの温度は100m上昇するごとに1℃下がります。
 ア.1000m  ィ.1200m  ウ.1400m  エ.1600m  オ.1800m  カ.2000m


【解説と解答】
(1)気温3度で飽和水蒸気量が6gですから、湿度は5÷6×100=83.33… %
(答え)83%

(2)乾燥するからです。
(答え)ア

(3)石油を燃やすので水蒸気が発生します。
(答え)ウ

(4)28度で約27gです。85%ですから、22.95g。これが100%の温度はグラフから25℃です。
(答え)エ

(5)気温27℃で26gですから、湿度39%は10.53g
これが100%になるのは12℃
27-11=16℃温度が下がるので、1600m
(答え)エ


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