-
塾もいろいろで、それこそ毎日のように塾に呼んで授業をやってくれるところもあります。大変サービスの良い塾ではあるのですが、成績が伸びるとは限りません。
-
なぜか?
-
毎日のように情報を与えられても、自分で咀嚼する、理解するという時間がなければ本当に力がつかないからです。
-
どんな問題でも、自分でわかったと思うことが大事。確かに授業を聞けば、なるほどということはあるでしょう。ただ、それが本当にわかったのか、わかった気になっているだけなのか、自分の机の上で確かめていく必要がある。似たような問題を解いてみて、本当にできるかどうか、試してみる必要があるわけですが、その余裕もなく、ただ情報だけが与えられても、洪水に身をさらしているだけで、自分の力にはならないのです。
-
私はそういう意味でサービスの悪い塾の方が良いと思うのです。それが、学習の本質をついている。
-
そしてここが大事なところですが、中学に進めば自分で解決しなければいけないことがたくさん出てくる。私立中学では、中学生でも高校のカリキュラムなんかを突然やります。中1でも平然と高1の化学の基本を教えてしまう。となると、これは中学校の参考書を見てもわからない。だから、高校の問題集や参考書を見なければなりません。当然、難しい。だから一生懸命考える、自分で納得するという過程が必要で、それを経験させるために私立はわざとそういうことをするわけですが、サービスの良い塾で育った子ども達はこれに対応できない。お母さんもあわてて塾を探すが、残念ながらそういう塾は存在しない。だから、結局、自分で解決せざるを得ないのです。
-
毎日のように塾に行く必要はありません。それはむしろ危険なことだと思った方がいいでしょう。じっくり自分の机の上で、受け取った情報をしっかり理解する時間がなければ、いずれにしても力はつかないのだと思ってください。
中学受験DVD教材「4年算数じっくり教室」(文章題を解く1)
↓ランキングに参加しています。よろしければ応援クリックをお願いします。