第123回 学校を調べる

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■ お兄ちゃんやお姉ちゃんがすでに中学受験をしていて、だいたいどういう学校があるか、ということがおわかりになっている場合は良いのですが、初めての中学受験。あまり関東の私学をご存じない場合は、どんな学校が子どもに良いのか、やはり調べなければなりません。

■ とはいっても、結構学校はたくさんある。そこである程度、絞り込んでいきましょう。まずは、通学時間。電車通学は当たり前とはいいながら、1時間を超える通学はやはり子どもにとっては負担になります。だんだん体力がついてくれば多少がんばれるかもしれないが、しかし、クラブ活動もあるし、家で勉強もしないといけないわけだから、やはり1時間以内の学校にしておいた方が良いでしょう。

■ 次は付属校か、受験校か。付属校はそのままエスカレーターで大学に進むことができる学校。早稲田や慶應がそれにあたります。一方受験校は大学受験をする学校。これはご家庭の考え方で決まるでしょう。大学受験はやはりさせよう、ということであれば受験校を選ぶことになります。

■ 共学か、男子校・女子校か。これも本人とご家庭の希望があると思います。最近は女の子が割と共学を希望するので、女子校が共学になってきていますが、やはり数としては女子校が多く、共学校、男子校の順になっています。

■ で、ここまで決めたら、リストアップしてください。ここまでで偏差値を考えていないのは、成績は伸ばすためのもの。どうしても偏差値が高いといい学校と思いがちですが、お子さんに合わない場合もあります。だから、偏差値以外のところでまずはしっかりリストアップして、それからホームページをご覧ください。

■ といっても、ホームページが充実しているところと、そうでもないところがあります。ないところは、塾の資料とかスクールガイドを見ていかなければならないわけですが、リストアップされた中で、校風がお子さんに合うかどうかを考えてください。例えば受験校の場合、大学受験のペースを作るために成績管理を塾のようにやるところもあれば、まったく本人任せという学校もあります。これは調べないとわからない。同じ大学受験校なのにアプローチがまったく違います。これはその学校の考え方で決まっているので、いろいろなスクールカラーがある。これが子どもの性格に合わないとせっかく入学しても学校生活が楽しくない。したがってここが一番大事な選択のポイントになります。

■ よしここを狙おう、という考えがしっかり固まれば、後は合格に向けて成績を伸ばすということで、具体的な作戦が決まってきます。逆にそれが決まらないといろいろなことをやらなければいけないので、新6年生は春休みまでにある程度学校を絞り込んで第一志望はここにしよう、というところまで決めてほしいと思います。

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