テストの採点をしていて、ふと思うことがあります。
「なぜ解答欄からはみ出して、まずいと思わないのだろうか?」
そういえばノートでも罫をまったく無視して書いている子たちがたくさんいます。
罫はまだわかるとしても、解答欄をはみ出すということがまずいとは思わない。
(もちろん記述でたくさん書くことがあり、それが解答欄をはみ出しても何も問題はないでしょう。)
そう、「見てもらう」という意識がないからですね。
模擬試験と入学試験の違いはいくつかありますが、その中でも
「答案が帰ってこない」
ということに気がついていない子供たちが結構多いものです。模擬試験はていねいに丸がつけてあり、コンピューターによる判定もついてきます。それにテスト業者は何とか読んでくれるでしょう。しかし、入試で採点する先生が「しっかり読んでくれる」とは限らないのです。
「これは汚い、なんと書いてあるのか、わからんな」
といって×になったとしても、文句のいいようがない。
だからていねいに書くということが入試でも必要なのです。こういう話をすると、子供たちは「入試ではきれいに書く」といいますが、そういう子に限ってできるはずもないわけで。
普段からきれいに書くということが、こういうときに違いとなって現れてくるのです。5年生以下の生徒をお持ちのみなさん、早めに字は直した方が良いですね。