中学校の教科書を開きながら、中学受験生がどの範囲までできるだろうか、ということを考えていくと、ちょっと唖然とするぐらい広いことがわかります。
本来、中学受験の範囲は小学校で習ったこと、というのが前提のはずなのですが、現状、そういうことにはなっていない。だから中学受験準備は塾に依存するところが大きくなります。つまり小学校では絶対に教えてくれないところが入試には出るからです。
では、どうしてそうなったのか、と言えば、小学校の既修範囲だけでは「差が付かない」からです。まあ、みんな結局できてしまうから、そうなるともっと何とかしないといけなくなる。
で最終的には「小学生でも解ける」ということになるわけであり、「塾が教えているところ」でもあるわけです。
入試問題を作るにあたり、当然塾が何を教えているか、を調べて問題を作られる先生がいます。そしてここで大きく二つに分かれる。
ひとつは「塾では教えないようなことを問題に出そう」というパターン。これはある意味イタチごっこの要素はあります。新たなパターンの問題を出せば、塾は当然対策をほどこしますから、さらにその裏をかかないといけない。で、このパターンが中学受験を難しくしてきた、わけです。
一方、「塾で習ったことがしっかりできる」問題を作って、確認をするパターン。このパターンは難化の原因にならないか、といえばそんなことはありません。前者のように「塾で教えないような問題」が出された後、塾が対策した内容を検閲するような役割があるわけです。
その結果として、現状の入試対策体系ができあがっています。だから対策は膨大になる。で、それをすべてやる必要が果たしてあるのか?ということをそろそろ考えていかないといけないでしょう。つまり、すべての出題パターンを網羅することを考えると対策は膨大なので、むしろいかに省力化できるかがこれからの課題なのです。
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