月別アーカイブ: 2003年5月

第6回 ノートの使い方

■勉強する際、ノートの使い方はとても大切です。子供たち自身も、勉強が進むにつれて自分で工夫できるようになるでしょうが、最初のうちは、少し指導してあげると良いと思います。

■ まず算数ですが、これは多少もったいなくとも、1問1ページを守ると良いと思います。私はルーズリーフで、できればB5よりもA4を進めます。まだまだ学校や塾ではB系のプリントが多いと思いますが、A4の方がスペースも大きく、B5、A4両方に対応できるので、後でプリントの整理などをするときも便利です。

■問題を解くとき、もしコピーがあるのなら、ノートに問題をコピーしてはっておくと便利です。その問題の下に子供が自分で解くスペースを作り、裏は解答をやはりコピーしてはっておきます。

■すると1問単位の問題集ができあがります。ルーズリーフ式ですと、ファイルしなおすことが可能になります。できた問題だけは別にし、できなかった問題だけをファイルしなおすことができますから、夏休みなどに復習するのに大変便利になります。以前はこれをB6の京大型カードで勧めていた時期もありましたが、今はルーズリーフの方が便利だと思います。

■コピー機があれば、参考書や問題集、あるいは塾からもらった教材などもすべてこのバインダーにファイルしてしまうことです。分類は時系列で良いと思います。そのファイルに勉強すべき素材が全部はいっていることになりますから、それを解きなおしたり、見直したりすれば良いことになります。

■情報はポケット1つにまとめてしまい、それを何回も繰り返して勉強することが、大事です。特にカリキュラムが進んでいるときは、どうしても復習がおろそかになりやすいのです。ですから、問題や資料をひとつにまとめて、勉強するようにし、以前に学習したことを、かんたんに振り返るシステムを作っておきましょう。

■ただし、ひとつ気をつけなければいけないことがあります。こういうノート作りを教えると、きれいなノートを作るのですが、肝心の勉強が進まないという子がいるものです。女の子に多いのですが、ノートを作ることが勉強になってしまって、ノートができると安心してしまいがちのようです。あくまでノートは手段ですから、その中身をしっかり勉強してはじめて目的が達成されます。気をつけてあげてください。

(平成15年5月25日)

第5回 算数、初歩の勉強法

■最初のうちは、算数も基本問題が多いものです。例えば、和差算を勉強するとき、いくつかのパターンがありますが、そのパターンを網羅しようとすると、量をこなすことになります。この量をこなすという勉強の仕方が、子供たちにはあまりプラスに働きません。

■ なぜか、内容が理解できた子供たちにとってすれば、「できることを、なぜ繰り返す必要があるのか?できるに決まっているのに。」という気持ちを起こさせます。できない子供たちからすれば、「できないから、もうやりたくない。」という気持ちになりますから、いずれにしてもあまり良い気持ちにさせてあげられないのです。

■4年生や5年生のうちは、まだ、問題も複雑ではありませんから、自信がつきやすい時期です。この時期に算数は得意だと思わせてあげることが非常に大切です。では、得意だと思わせるにはどうすればよいでしょうか。

■基本的には「できる」「わかる」という気持ちがおこればよいのです。先日、理系の大学院生と話をしていたとき、「どうして今の専門を選んだの?」とたずねたところ、「この勉強がおもしろかったから。」という答えが返ってきました。「どうして、おもしろいと感じたんだろうね。」とさらにたずねてみると、「多分、わかったからだと思います。」という返事でした。その通りだと思うのです。自分ができると感じる勉強はおもしろくなるものです。

■ですから、算数の初歩ではとにかく「できること」をなるべく多くすることに集中してください。カリキュラムにあって、難しくてわからないところは、最初のうちは避けて通りましょう。それでよいのです。それをできるようにしようと思うばかり、お父さんもお母さんもいっしょになってがんばってしまうと、逆効果になることが多いのです。

■「僕は算数きらいだ」といわれてしまうと、これを直すのには大変苦労します。「わかる」→自信ができる→「好き」という流れに乗せてしまえれば、子供たちはほっておいても勉強するし、勉強すれば必ずできるようになるものです。

■難しい範囲が出てきたら「これは今わからなくても大丈夫だ」といってあげてください。4年生や5年生のうちは、それをわからせることで「自信を失わせてしまう」ことの方に問題がありますから、注意が必要です。

(平成15年5月18日)