2018年受験に向けて」カテゴリーアーカイブ

子どもの勉強を管理するコツ

子どもが、どのような勉強を、どう進めているか、を管理することは中学受験ではある意味大事なことです。高校受験や大学受験であれば、それはもう本人がやるしかありませんが、小学生のうちは計画を立てて実行し、その成果を見る、みたいなことを本人が完璧にこなすことは難しい。したがって、やはりお父さん、お母さんの手伝いが必要なのです。

しかし、あまりに細かな計画を立て、その進捗状況を注意して、というような管理はお互いにストレスがたまることになります。子どももそろそろ自分でいろいろなことをやりたい年頃ではあるし、反抗期も始まるころなので、良い距離感を持っていないといけない。

計画を立てる時から、子どもと一緒に考えることが必要です。例えば塾ではどんな宿題が出ているのか、どの学校を狙うのか、今の現状はどうなのか、ということを勘案しつつ、本人がやる気をもって勉強するように仕向けていかなければならない。「これをやりなさい」と渡して、「やってないの?!」と怒ったところで、なかなかうまくいかないでしょう。

子どもの勉強の管理で最も重要なことは「知る」ことです。子どもが今どんなところに困っていて、その解決のために何をしているのか、を明確に知っている。知っていれば、あとは本人にある程度任せてその進捗状況を後から教えてもらえればいい。

それだけでも、子どもたちの勉強はよほど効率的になります。実際に塾では「やりなさい」的なことが多く、みんながやっているから自分もやらなきゃ、みたいなことになりやすいわけですが、それが本人にとって効率的であるかというとそうではない部分も当然あるわけです。だから、そこの取捨選択をしっかり見極めた上で、やるべきことを絞り、なるべくならシンプルにして本人がやりやすいようにしてしまう。例えば、この問題集を全部やる、といっても無理だと思うのなら、奇数番号だけやる、というような手も当然考えられるわけです。

勉強に充てられる時間は有限ですから、それをいかに効率化するか、やはりいっしょに考えてあげることがこれから重要になってくるので、そういう点を踏まえて力を貸してあげてください。


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第271回 出題のレベルを知ってから

■ 例えば歴史の知識を覚えていく時、中学受験のレベル、高校受験のレベル、大学受験のレベルといろいろあるわけですが、それぞれの中学校ではやはり出題レベルが大方決まっている。

■ 大別すれば、それほど細かいことを問われることがない学校も多いが、しかし、それでもなかなか踏み込んだレベルの知識を出すところもあります。で、まずは受験する学校のレベルを知るべきでしょう。

■ そのためには実際に過去問を解いてみると良いのです。まだ知識を覚えていないから、そうできるわけではないが、最初からできる必要もない。こんなことが聞かれる、ということがわかれば良いのです。

■ 平行して暗記テキストを少しずつ進めていけば、「これは聞かれたなあ」とか「これはできなかったなあ」という印象がその知識についていく。段々受験する学校のレベルに知識のレベルが近づいていくでしょう。

■ 細かいことを覚えるのは、クイズ対策としては良いかもしれないが、入試は合格点を取ればよいので、それに最も効率的に近づいていける方法を考えていってください。


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基本を繰り返す弊害

割と同じようなパターンの問題を繰り返し解くことは効果のある学習法だと思われています。

確かにスポーツでは、からだが違うことをやらないように、繰り返し基本の型みたいなものを練習するでしょう。日々、体調が違うので、同じように投げているつもりでも違う投げ方になってしまうから、キャッチボールが大事だ、というようなことだとは思うのです。

しかし、こと、勉強に関して言うならば、同じパターンはそれほどたくさんやらなくてよい。

数が増えると、弊害が起きます。

1 問題を解くことをパターン化する。

2 パターンだと思うと、考えなくなる。

なるべく人間は楽をしようと思うので、複雑なことよりはシンプルなことの方を好む傾向にあります。

したがってこれはこう解く、みたいな形にする。なんでも公式化する、と言ってもいいかもしれない。いったん公式が決まれば、あとは自動的に数をいれればいいのさ、みたいな方が楽なのです。

しかし、パターン化してしまうと、もうそのパターンだという前提で前のめりになるので、ちょっとの違いに気がつかない。で、間違える、ということになるのです。

だから本当はパターン化はなるべく少なくした方が良い。

問題を解くにあたって、その問題の論理の進め方、に注目し、それを他に転用することは考えない。

次の問題を解くときも、この問題の論理はどうなっているのか、だけを考えるようにするのです。あまりやさしい問題ばかりにせず、少しは骨のある問題も解いてください。

で骨のある問題は、そうたくさんは解けないから、数をこなそうと思わないことです。しかし、その間にパターンに頼らずに自分で考えることになれば、その分考える力を養う訓練になるので、たくさん解かずとも力はつくのです。

数をこなそうとすると失敗することも多いのです。


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