中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

学校の成績と中学受験

先日、ある進学塾の先生と話をする機会がありました。近年、中学受験の裾野が広がって学校の成績で半分に満たないような子が中学受験をするために塾に来るようになったのだが、最初からついていけないとわかるので入室を断っているという話でした。
集合授業ではレベルを保つために在る程度、子どもたちの力で入塾を断る場合があるようですが、実際に保護者の方が子どもたちのレベルを知らないというケースが増えているようです。小学校ではあまり、成績の評価を具体的にしない分、「まあ、そこそこなんじゃないか」と思っておられる方が案外多いようなのです。これは高校受験でもいえて「全部3だから平均」と思われると、これは大分違います。例えばそこそこ大学に進学できる高校のレベルに達するには「全部4」が必要になっているのです。相対評価から絶対評価に変わっているので、そのレベルで内申を持ってこないと思った学校には行けないというケースが多いようです。

その分子どもたちの学力差はどんどん広がっていると思います。その意味では親がデータを知っておくことは重要です。

特に小学校2・3年で現状がどうなのかという評価はなかなか親が手にしにくい分、塾のテストなどを利用されると良いでしょう。進学塾の立場でいえば、小学校3年生~4年生の入塾の段階で案外大きな差がついていることが多いのです。

「本当にやる気、あるの?」

先日、あるお父さんと話をしました。

彼は仕事が忙しく、なかなか子どもの受験に関わることができません。
その分、お母さんががんばっているのですが、だんだん親子関係が
エキサイトしていくのが気になっています。

「家内と娘のやりあいは聞いていて、そばによりたくない雰囲気なんですよ。」
とそのお父さん。何か口を挟もうものなら、奥さんの反撃は今度はご主人に向いて
くるそうです。

「もう、さわりようがないというか、自業自得なんですけど。」

熱くなっているお母さん、気をつけてください。ついつい力が入ってしまうのはわかるのですが、どこかで「冷静な部分」を持っていてほしいと思うのです。

最近、いやな事件が多くなりましたが、子どもたちは決して精神的に十分成長しているわけではないので、その分大人がしっかり子どもたちの気持ちや状態をしっかり慮ってあげる必要があるのです。ところが、実は親が子どもに甘えている、親の苛立ちをそのまま子どもにぶつけてしまう、そういうことが積み重なることは子どもたちにとって決して楽しいことではないのです。

確かに中学受験は結果を求めるものです。子どもたちの様子を見ているとつい
「本当にやる気、あるの?」
と言いたいこともあるでしょう。だからといってあまりに子どもたちを追い込んでしまわないように気をつけてください。

どこかで親が心に余裕を持っていないと、かえって結果は出ないものです。

学校別特訓(2)

合宿、学校別特訓の流れでこのお盆休みに自分で過去問の学習ができるようになることが、ひとつの目標でしたが、その結果、だいぶ早いペースで学校別の傾向を理解できてきています。

「これが出るんだよね」
などという勝手な分析も出始めていますが、この時期当然のことながら、吸収した知識の整理がままならず、混乱も始まります。

今月末には夏休みのまとめのテストがありますが、往々にしてこの成績がふるわない子どもたちが多いものです。親としては「あんなにやったのに」という気持ちになるものですが、しかし、心配は不要。ここからだんだん整理されてきて、自分の力になってくるものです。

秋の学習のポイントは
(1)復習
(2)過去問
(3)知識の暗記
になります。例えば電気などは、夏休みに学習してわかったつもりになっても実際に問題にあたってみると、やはりできないということが多いもの。がっかりせず、その問題をていねいに復習することによって、力が磨かれていきます。

私の実感ですが、やはり子どもたちの力はこの夏をふまえて、秋に伸びたなあと思うことが多いです。

これからもていねいな学習を続けてください。