中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

新学期スタート

新学期が始まりました。
残り5ヶ月ですが、時間の使い方によって大きく伸びるチャンスですから効率的な勉強を心がけてください。

多くの塾では6年生の2学期は授業数が増えます。土曜日や日曜日にも授業があり、学校別対策や不得意分野の克服のための授業が並んでいるでしょう。もちろんそれぞれの授業に目的があるわけですが、すべてをとると負担も大きくなります。あれもやらせたい、これもやらせたいという気持ちは良く分かりますがしかし、子どもたちに残されている時間にも限りがあることですから、やはり優先順位をしっかりたてていく必要があります。

特に2学期の勉強で大事なことは以前からお話しているように得点力をつけるということです。
入試は1点不足しても合格しません。あの1問ができていれば合格したのにという話は良く聞く話です。ですから、とれるところは確実に取る、そのためには基礎の反復練習と知識の増加、ミスの防止などがあげられます。実際に模擬試験や過去問をやりながら、何を練習していけばいいのか、塾の先生と相談しながら優先順位を決めていったください。

夏期講習終了

夏期講習も終わり、明日からいよいよ新学期です。
9月から入試まで5ヶ月。夏休みにがんばった子供たちはこれから、次のステージにステップアップします。これまで学んだことを総復習、整理したのが夏休みとすれば、これから秋の学習では得点をとる練習をしなければならないのです。よく私は夏休みに勉強した子ほど、夏休みのまとめのテストや9月最初の模擬試験の成果があまりよくないというお話をしますが、これはまだ得点力がついていないためなのです。

せっかくわかっていても、途中でミスをすれば不正解になります。また問題の読み違いからおこる失敗もあるでしょう。あとからやり直せば、「あれもできた」「これもできた」と思う子供たちが多いはずです。これはまだ実戦練習が不足しているから。

これからテスト問題を使って確実に得点できる力を養わなければなりません。

今までは難しい問題も思考力をつけるために時間をかけて考えてきましたが、実戦練習ではまずできるところを確実に得点する力をつけることが目標になります。これはできそうにないなと思ったら飛ばすことも大事な戦略なのです。

そういう問題の見極めもこれから大事な練習になってくるでしょう。模擬試験も格好の練習場といえますが、ともすると親の方が合格可能性や偏差値ばかりに気をとられてしまいます。本当はそうではなく、何をどうして間違えたのか、それを防ぐために具体的な注意は何かを見極めることが大事になります。

やった試験は必ず復習してください。そしてどうして間違えたのか、原因を追及して、次の試験で同じ失敗を繰り返さないように注意していきましょう。

そうすれば自然、合格可能性はあがるのです。偏差値も向上します。

志望校を下げるなどということは、今の段階では考える必要はありません。何を直せば届くのか、しっかり考えてみてください。

放課後子ども教室

文部科学省が来年度概算要求の中で放課後こども教室をほぼ全校に設置する案を盛り込むことになりました。これが実施されると小学校のほぼ全校で、放課後6時~7時までの間、子どもたちを預かってくれて、スポーツや学習を無料で教えてくれることになります。

これは大変すばらしいと思っています。お母さんが働いている子どもはもちろん、そうでない子どもたちも学校でいろいろな遊びをする、スポーツをする、勉強をする、大学生や退職後の教員が相手ですから子どもたちの安全も確保されるし、何よりお母さんが安心していられるのが良いと思います。

もちろん民間教育の中では重複するサービスを提供しているところもあるかもしれません。しかし、民間教育はあくまで公教育で手が届かないところをしっかりフォローするためにあるわけで、その意味で内容の差別化が元から必要なのです。

実際この構想は突然出てきたわけではなく、2年前から実施が検討されてきたものです。その上で何が必要なのか、民間教育が加わることで選択肢が増えて保護者にメリットが出来れば、少子化の問題の解決になるでしょう。

そうすれば子どもの数全体が増えて、民間教育にはまたチャンスが出てくるのです。

あまりクローズアップされていない報道内容なのですが、実はなかなか良い案だと私は思っています。