中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

直前の学習法(2)

今日も、ある子の模擬試験の結果を見ていて
「あとは理科と社会じゃないか」といいました。直前の勉強で確実に点数があがるのが、漢字、そして理科や社会の知識部分です。

ここから2ヶ月がんばって知識の幅が広がってくると、得点力がぜんぜん違ってきます。

暗記はとにかく繰り返すこと。決まった参考書、ノート、とにかく覚えることを繰り返す。ここがまず大事です。

「3回終わったのですが」とあるお母さんに言われましたが、それでおわらせてはいけないのです。また繰り返す。満点とっても忘れるかもしれない、だから試験までこのペースは変えてはいけません。(そこまでできるようになるだけでも大変な努力ではありますが。)

それと同時に入試問題、過去問をやりながら知識を確認していくのです。そしてできなかった問題は復習する。知っている知識であっても、問題の形式によってはわからないことはあるものです。ですから、なるほどこれが答えなのか、ということをしっかり認識してもらう必要があるわけです。

これ以上のことはやる必要がありません。とにかく黙々と繰り返してください。

いいですか、繰り返しです。だって、覚えたと思ってもすぐ忘れるのが人間ですから。人間は忘れるようにできているのですから、しょっちゅう確認していく必要があるのです。

勉強は楽しくなきゃ!

1年生から塾に行って勉強するーそういわれると「そんなに小さいときからやらなくてもいいんじゃない?僕が子どものころは、遊んでたよ」という方もいらっしゃるかもしれません。そう遊んでいたと思います。しかし勉強も結構がっちりやっていたのです。(学校で。)

実は現在の指導要領は現在のお父さんたちの小学校時代にくらべてかなり減っているのです。それでもまだできない子がいる。だからどうしても学校は下にあわせていくので、かなり勉強しないようになっているのです。

だから勉強はさせたほうが良い、これは事実です。

しかしいやいや、やらせるのはキッズの本来の姿ではありません。だから、勉強は楽しくやらなきゃいけないのです。算数にしても国語にしても、半分遊んでいる感覚ながら、でも次第に思考力、文章力、計算力がついていくように、カリキュラムや教材が作られていきます。

国語や算数ばかりでなく、例えば地理や生物なども少しずつ取り入れていくのです。例えば小学校4年生で苦労する都道府県と都道府県県庁所在地。これは1年生の子どもたちでもカルタにして遊んでいるうちに次第に覚えていきます。別にテストなんかしません。でも子どもたちはゲームに勝ちたいので、勝手に覚えるのです。

1年生や2年生から苦しい勉強なんか無理です。だから「勉強も遊びも楽しんでやる」これがエルフィーキッズのスタイルなのです。

小さなお子さんをお持ちの働いているお母様方へ
ぜひこちらもご覧ください。
田中貴のエルフィーキッズ奮闘記より転載。

あがる子

試験であがる子がいます。

うちの教室にも1人。普通教室で過去問を解いたりしているときは、そんなにできないはずはないのに。しかし試験になると上がる。だから点数がまとまらない。

その子と今日話をしました。

「あがるでしょう?」
「あがる?」
「試験でドキドキする?」
「はあ、はい。少し。」
「どういう気持ちになってるの?」
「え?がんばらなくちゃとか、」
「できないといやだなあ」
「はい、それはそうです。」
「それだな」
「え?」
「テレビゲームやってるとさ、時間たつの忘れない?」
「はい。」
「おなかすくのも忘れたりして」
「はい。」
「そのくらい集中していれば、いいんだけど「できないといやだなあ」とか思っているうちに、頭が真っ白になったりするわけでしょ。」
「ああ、そうです。」
「できなかったらしゃあないんです。」
「え?」
「だって、しゃあないんですから。ホントに。」
「ああ、はい。」
「だから、問題に集中してください。試験中、余分な心配はしてはいけません。どれが解けるか、どうやったら解けるか、そこに集中しましょう。今度の模擬試験でやってごらん?」
「あ、はい。わかりました。」

ここまでくれば差はわずかです。精神的に「できる」と思わせなければいけませんし、気持ちがややもすると後ろ向きになる子は、なるべく背中を押してあげる必要があります。暗示も大事ですね。