「中学受験で子どもと普通に幸せになる方法」カテゴリーアーカイブ

不合格ははずかしいことではない

昨日、帰国の合格発表があり、無事合格したのですが、その子と話をしていて
「「でも、落ちてもちゃーんと塾に行きなさいよ。」ってお母さんに言われたの。」という話を聞きました。

大事なことだと思います。確かに不合格は残念なことであるし、悔しいことでもあるでしょう。しかし、決してはずかしいことではない。このことはちゃんと教えておく必要があります。

土台、多くの学校では不合格者の数の方が多いのです。しかし、このころになると学校の友達が同じ学校を受けると聞いて「自分が落ちたら、どうしよう。もう学校にも行かない」などという子もいるかもしれないのです。

しかし、ここで気持ちをネガティブにしてはいけない、人生、そう勝ち続けることはできない、負けるときもある、だからまたがんばればいいのです。もちろん、そんなことは大人であればわかります。しかし子供たちにとっては最初の経験であることが多いのです。その結果は数時間のテストの結果にすぎないのだけれど、合否は出るし、それがもちろん重いからこそ子供たちにとって心理的なプレッシャーを与えるのです。

不合格はくやしいことです。涙を流すのも当然。ただ決して恥ずかしいことではない。またその気持ちを振起して、次に向かっていかなければならないのです。親としては当然、失敗してほしいとは思わないでしょう。しかし、失敗を受け止めさせることも大事なことです。ただその受け止め方はしっかり教えておく必要があります。

落ちても塾に来れば、ほんのちょっとの時間でもうもとに戻るのです。しかし、そこにくるまでの間、子供たちの気持ちには葛藤があるのです。ぜひ、背中を押してあげてください。

ビジョンをもって

ここまで中学受験がブーム化すると、ムードに乗せられて「中学受験をしなければ」と思わず、考えてしまうご家庭も少なくないのではないでしょうか。

中学受験は首都圏、関西圏、九州の一部では高校受験に代わってその中心となってきているようですが、全国的に見ればまだまだ高校受験が中心の地域が少なくありません。首都圏の場合、私立高校は付属中学を併設して高校の募集を中止している学校が増えてきていますが、都立、県立をはじめとした公立高校も私立に負けない教育の内容を充実させてきています。今までは一斉テストだった公立高校も次第に独自入試を掲げてきていますし、これまで一浪は当たり前といっていた大学受験についても対策がとられてきています。

だから、なぜ中学受験をするのか、もう一度冷静に考えてみるべきなのです。中学受験には当然メリットがありますが、一方でデメリットもあります。やり方を間違えれば子どもにとって負担が大きすぎてしまう場合もあるでしょう。

本来、良い教育環境を与えたいと思って始める受験勉強ならばその過程も教育的であるべきですが、そうでない場合が増えているのです。

ですから、なぜ中学受験をさせるのか、どういう学校に行かせて、どういう教育を受けさせるのか、親がしっかりビジョンを持つべきです。そしてその準備についても「我が家の指針」に照らしてそれがいいのかどうか、親がしっかり吟味する必要があると思います。

中学受験をしないという選択肢も当然あるのです。

考える算数

ここのところ、算数の勉強法のご相談が続いているのですが、根本的に考え方が違うのではないかと思われる(塾?)の指導法が目に付きます。

算数の勉強法というのは考える力をつけるために、真剣に、あるいは夢中になって考えさせる時間を創るということに尽きます。例えば、問題集に数字を変えた例題がいっぱい載っているものがありますが、あれは役に立つのか?といえば私はそうではないと思っているのです。

似たようなパターンの問題を練習する、確かにそのパターンはできるようになるでしょう。しかし、入試に同じ問題がでるとは限りません。むしろ今までになかったような問題をそれこそ1年かけて考えてくるわけで、だからすべてのパターンを網羅しようとすると中学受験の範囲は小5~中2ぐらいまでひろがってしまうのです。

もちろん解く道具として、公式や解き方を知っていることは大事です。しかし、それは応用問題の中でも勉強はできる。真剣に考えれば、解き方は自分で発明できるものです。その発明が、その子の力を創りだすといって過言ではない。だから、真剣に考えさせるべきであって、同じような問題を数字を変えて解くことはそのこの動機をそぐという意味で、私はあまり良い方法とは思わないのです。

良い問題をじっくり、考える。できなかったら復習する。(というか、良く考えるがずーっと続いているのですが。)そこから考える力が養えるのではないかと思っています。

今年も7月から学校別特訓をやるのですが、(私の担当は大倉山と桜台になりそうです。)それまでの間同じ時間帯で6年生を対象にした算数の特別授業「ゴリラ特別」をやろうかなあと思っています。(まだ発表された時間割には載っていません。)テキストなし。白板で問題を出し、じっくり考えてもらい、解説。そして家で復習。基礎から教えない。プリントも出さない。白板に書いてある問題を写せなければ何もできない危険性がありますが、逆に真剣にやれる子にとっては考える力がつく授業になるように思うのです。

詳細が決まりましたらまた書き込もうと思いますが、今の子どもたちは加熱する雰囲気の中で本当に過度な準備に追いまくられています。もっと問題数を絞って、しっかり考える、楽しく勉強することが大事だと思うのです。解くのがおもしろくなれば、考える力はつくのです。考える力をつけるということをご家庭でも意識していただければと思います。