学校別対策の考え方(5)

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さて計画については2つの計画が必要です。ひとつは年次計画。例えば知識は現状、棚上げするとしてもずーっと棚上げできるわけではありません。出題される知識はしっかり時間を使って覚えなければなりませんね。それをいつにするか決めるのです。

私はだいたい暗記関係を11月以降に集中させます。というのも、そのくらいになれば何とか忘れずに入試まで持っていけそうだからです。だから、それまでの間はなるべく考える力、読む力、書く力などをしっかりつける練習をさせてください。

また夏休みと9月、10月では当然やるべきことが違うでしょう。夏休みの場合は例えば過去問をやるのでも、あまりできないでしょうから、時間をかけてじっくり解説を読みながら理解することが中心になります。しかし秋は一度やっているのですから、時間を計って解くという練習が中心になるでしょう。

やらなければいけないことと時期をまず明確にすることです。私が作ったら、それでも結構な量になりました。そこで、それを再検討して優先順位をたて、まず夏休みいっぱいまでに何をやるかを決めたのです。実際にそれが終わる場合もあれば、終わらない場合もあるでしょう。終わったら、次のステップへ。終わらなかったり、十分でない場合はもう一度、やり直すか別の道を考えなければなりません。

実際プランニングというのは常に、結果をふまえて再検討が必要なのです。1回立てたからもう大丈夫ということは絶対にないのですから。ですから、やらなければいけないと思う内容のうち、夏休みまでに終わりたいものを優先順位をつけて書き出し、それを例えば合格手帳を使って日々にブレークダウンしていきましょう。

まず大方の方がここで、「終わらない」という現実につきあたるはずです。しかも夏休みといっても塾があります。塾の先生は「講習はぜったいに出てください」というでしょう。だから全然時間が足りないのです。だから先生と相談する必要があるわけです。親切な塾の先生なら、「これは塾でフォローしますから家ではいいでしょう。ただこの分はきちんと家でこなしてください」とか、話してくれると思います。それをもう一度計画化して、何とかおさめましょう。最後は親が大英断。「すてよう」と決める勇気も必要です。

さて、この一連の話をしていたら具体的なご相談が来て、先週も何人かの保護者の方と面談をしました。ただ、お子さんを見てみないとわからないというのも正直なところなので、以下のような特別授業を行うことにします。

「Pre学校別特訓講座」です。6月17日から毎週土曜日、全4回です。時間は今のところ13時か14時ぐらいから始まって、17時から18時くらいに終わるかなあと思っています。場所はすいません、「大倉山」に限らせてください。エルフィーの生徒でなくても参加できますが、定員がありますので詳しくは大倉山までお問い合わせください。これはあくまでPre学校別特訓ですから、今後の方向性を決める上でもいい機会になると思います。学校別対策の方向を決める講座で、私や加藤がお子さんを実際に教えながら、こういう方向が良いかなというご提案をする講座とお考えいただければと思います。

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